- NSURLConnectionやNSURLDownloadを利用すると自動的にNSURLCacheにキャッシュデータを蓄える
- iPhoneシミュレータは/private/var/folders/XX/XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX/-Caches-/iPhoneのアプリ名/Cache.dbの中にキャッシュデータを蓄えている
- iPhone実機では、メモリ上へのキャッシュは働くがファイル上へのキャッシュは行われない。したがってアプリを終了するとキャッシュはすべて消える。
- NSURLCacheクラスについて参考 http://episteme.arstechnica.com/eve/forums/a/tpc/f/8300945231/m/863005881931/p/5
- [NSURLRequest setCachePolicy:NSURLRequestReloadIgnoringLocalAndRemoteCacheData];を使って、意図的にNSURLCacheクラスへのキャッシュを止めることもできる
- キャッシュを停止する方法の例 http://github.com/takuma104/ntlniph/tree/master/Classes/models/NTLNHttpClient.m 76行目
HTTP通信を行う際にキャッシュを使いたい場合があると思います。
特に通信状況の良くないiPhoneプログラムでは、キャッシュを利用したいと思う機会が多いはずです。
Cocoaフレームワーク上でHTTP通信を行う場合には、NSURLConnectionクラスやNSURLDownloadクラスを利用するのが一般的だと思いますが、
これらの通信クラスを利用すると、自動的にNSURLCacheクラスのShared Instanceに通信結果がキャッシュされていくようなしくみになっています。
キャッシュされた結果は以下のようなコードで取り出せます。
NSURL *url = [NSURL URLWithString: urlStr];
NSURLRequest *request = [NSURLRequest requestWithURL:url];
//キャッシュされたURLレスポンスを、NSURLCacheのshared instanceから取得します
NSCachedURLResponse *cachedData = [[NSURLCache sharedURLCache] cachedResponseForRequest:request];
こうして取得されたNSCachedURLResponseは通常のNSURLResponseと同じように扱うことができます。
で、問題になってくるのはここからです。
このNSURLCacheクラスは2種類のキャッシュを内部的に持っています。メモリキャッシュとファイルキャッシュです。
メモリキャッシュの方はもはや説明不要だと思うのですが、やっかいなのはファイルキャッシュのほうです。再起動しても結果が消えないため、以前の結果が表示されると言うことが起こりえます。
iPhoneシミュレータ上で実行された場合、どこにこのURLレスポンスのキャッシュが保存されているかを調べてみたところ、
/private/var/folders/XX/XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX/-Caches-/iPhoneのアプリ名/Cache.db
の中にキャッシュが生成されていることがわかりました。(XXの部分は実行するマシンによって異なります。)
従って、キャッシュが不要になった場合はこのファイルを消してください。