2013年12月14日土曜日

Webページのサムネイル画像を生成して表示する AKWebRenderer を公開してみました


Social.frameworkSLComposeViewControllerに貼り付けたURLのWebページのサムネイル画像を表示する機能があるのですが、それを真似する感じのライブラリです。TwitterのTLをダラダラ見ていて画像とURLをダラダラ流すだけのTwitterクライアントを作ってみたら面白くないかなと思ってやってみました。

リポジトリはこちらになります。
https://github.com/akisute/AKWebRenderer

使い方やライセンスなど全てREADMEに記載しておきましたのでそちらをご覧ください。

注意点として、遅い・重い・不安定の三重苦です>< 実用で似たようなことをしたいのであればサーバを自前で用意して事前に画像をレンダリングさせるほうが良いと思いますが、SLComposeViewControllerと同じような動作がさせたいだけならばそこそこ使えるんじゃないのかと思っています。一応キャッシュとかもついてます。

2013年12月9日月曜日

Xcode 5 で、発生した NSException の詳細が表示されない時の対処法

原因がよくわからないのですが、iOSアプリをデバッグ中にNSExceptionが発生してアプリがクラッシュしてしまった時、その詳細がXcodeのコンソール上に表示されなくなってしまいました。普通はデフォルトのexception handlerがうまい具合にやってくれるのですが、何らかの理由でそれがうまくいかない場合があるようです。自分でスレッド立ててるとかでしょうか・・・


上図のように、例外が発生している箇所にブレークポイントをおいてどこで発生したのかを知ることはできるのですが、実際には発生箇所がわかっても発生原因がさっぱりわからないというケースもあります。例えばiOSのシステムが例外を発生させたときや、コードが公開されていないライブラリが例外を発生させたときなどです。

さて、このようなときは発生しているNSExceptionのdescriptionを直接読めれば便利そうです。というわけで調べてみました。

http://stackoverflow.com/questions/384775/how-do-i-find-out-what-exception-was-thrown-in-the-xcode-debugger-for-iphone
After you stop in the debugger, you can enter po $eax (simulator) or po $r0 (device) to see the exception. This is because the exception object is passed as the first argument to objc_exception_throw, which is kept in register r0 or EAX.
こちらの投稿のコメントにちょっとだけ書かれている方法がどうやら一番良さそうです。というわけで試してみました。
  1. まずはプロジェクトのAll Exception Breakpointを有効にします。
  2. アプリをデバッグして、例外が発生する箇所を実行します。
  3. 例外発生箇所でブレークポイントが発動したら、左のスタックトレースナビゲーションから、スタックトレースの一番上(objc_exception_throw)を選択します。
  4. コンソール上で以下のコマンドを実行します。
    • シミュレータなら、po $eax
    • 実機上なら、po $r0
うまくいきました!これで万一発生した例外の原因がよくわからない場合でも安心です。

余談ですが、eaxレジスタ/r0レジスタは関数の引数だかなんだかに相当するレジスタみたいなので、よくわからないコードで詰まっている場合はここを見れば他のケースでも解決できるかもしれません。

2013年11月27日水曜日

Mac の Skype のデータベースを最適化してパフォーマンスを向上させる小技



もりよしさんにSkypeで教えてもらったのですが、Mac版のSkypeクライアントってデータベースにsqlite3を使用しているんですね。少なくとも3年前には既に知られているネタみたいなのですが、ぜんぜん知りませんでした。
http://d.hatena.ne.jp/shishimaruby/20101214/1292288183

というわけで、Mac版のSkypeをお使いの方は
~/Library/Application Support/Skype/(自分のアカウント名)/
以下にsqlite3のデータベースファイルがあるので、Skypeを一度終了した状態で
sqlite3 main.db VACUUM
sqlite3 main.db REINDEX
という感じでVACUUMREINDEXを実行すると劇的にパフォーマンスが改善します。特に仕事とかで大量のログを見ている方におすすめです。私の場合、370MBもあったログが270MBまで減って、Skypeの起動も高速化しました。

※注意: このコマンドはSkypeのログデータベースを直接操作します。最悪全てのログが失われる危険があります。何を言っているのか分からない、ターミナルの操作なんて知らないという人は実行しないことを強くおすすめします。

Unity の PostprocessBuildPlayer を Ruby で書いてみる(第二版)

UnityでiOSのアプリを作っていて困ることの一つに、iOSが提供するシステムフレームワークへのリンクをプロジェクトに追加するのが超面倒くさいという問題が挙げられます。UnityがiOSアプリを書きだした後、手動でXcode上からシステムフレームワークを追加してもいいのですが、これはとんでもなく面倒です。というわけで、以前こちらの記事でRubyのxcodeprojモジュールを利用して自動的にシステムフレームワークを追加する方法をご紹介しました。
http://akisute.com/2012/09/unity-postprocessbuildplayer-weak.html

今回はそのPostprocessBuildPlayerをさらに機能拡充しましたのでご紹介いたします。主な機能として、
  • システムフレームワークへのリンクをプロジェクトに追加する
    • dylib, framework両方に対応
    • required, optional両方に対応
  • 空のinfo.plistをプロジェクトに追加する
    • ja, enに対応
    • Unity 3時代に空のinfo.plistを追加しないとiOSが提供するUIが英語で表示される問題が合ったため追加
    • Unity 4以上であれば修正されているかも
  • ヘッダサーチパスをライブラリサーチパスからコピーして自動設定する
    • Unity 3時代にビルドにこける事があったので追加
    • Unity 4以上であれば修正されているかも
  • ローンチイメージを自動設定する
    • 容量の関係で極限まで圧縮したjpgをpngの代わりに使いたいということで追加
    • 現在のXcode 5/iOS7向けの環境ではjpgを利用したDefault.pngは全く考慮されていない用に見えるので、使わないほうが無難だと思います
  • main.mmの書き換え
    • ここではSystem.Net.Socket.SocketがSIGPIPEを飛ばしてアプリ全体をクラッシュさせてしまうことがある問題を回避するためにsignalを捕まえたりしています
    • 変更規模が大きいならわざわざここでやるよりUnity側の/Assets/Plugins/iOSにmain.mmを置くほうが良いかと思いますが、ちょっと書き換えるだけなら有用です
  • AppController.mmの書き換え
    • 変更規模が大きいならわざわざここでやるよりUnity側の/Assets/Plugins/iOSにAppController.mmを置くほうが良いかと思いますが、ちょっと書き換えるだけなら有用です
インストール方法は、
  • まずソースコードを取ってきてPostprocessBuildPlayerという名前でUnityプロジェクトの/Assets/Editor/以下に配置します。
  • 実行にはRubyとバージョン0.4.xのxcodeprojモジュールが必要になりますので、インストールします。より大きいバージョンのxcodeprojでは動作未確認ですので、0.4.x系を指定することをおすすめします。
    • sudo gem install xcodeproj --version '~>0.4.0'

ソースコードはこちらになります。MITライセンスです。

余談になりますが、最近ではRubyのxcodeprojを使うのではなく、Pythonのmod-pbxprojを使う方法もあるみたいです。@Seasons氏はこちらの方法を使われているそうです。Pythonのがいい!という方はいかがでしょうか。



2013年11月3日日曜日

Objective-Cでパターンマッチしたい

また誰得な妄想ネタですみません><

突然ですが、Objective-Cでパターンマッチがやりたいんです。MLだとかOCamlだとかScalaだとかみたいに。
MLの例: http://kktoppa.web.fc2.com/smlnj4.html
OCamlの例: http://www.geocities.jp/m_hiroi/func/ocaml04.html

パターンマッチがないせいで、StoryboardでSegueを使ったとき、こんな何かの冗談みたいなコードを書かなくちゃいけないんです。

見ての通り、大学時代に恩師が「アホのn段重ね」と読んでいたif~elseの重ね技です。これ以外に方法がないんです。

だからこういうコードが書きたいんです。厳密には関数型言語のパターンマッチと違う気がしますしなんか色々とメチャクチャな文法になってますが、だいたいなんかこんな感じのコードが。

しかし残念ながらObjective-C (CでもC++でもいいですけど) の文法を捻じ曲げるのは極めて難しいです。

Rubyならこんな感じでパターンマッチを実現するライブラリがあるみたいです。素敵ですね。
http://www.callcc.net/diary/20120303.html
https://github.com/k-tsj/pattern-match

というわけで今日もアホのn段重ねでSegueを使おうと思います\(^o^)/

2013年10月30日水曜日

【誰得】ncursesをiOS 7向けにビルドしてみた



久々のブログ投稿がこんな内容でほんとすみません。

ややタイトル出落ち感がありますが、ncursesをiOS向けにビルドしてみました。環境は以下のとおりです。

  • OS X 10.8.5 (Mountain Lion)
  • Xcode 5.0 & iOS SDK 7.0
  • ncurses-5.9
  • TerminalにはOS X付属のTerminal.appを使用

※注意: 本当に使えるかどうかまでは試してません。ちょっと根性が足りませんでした。あくまでiOS向けにC/C++で書かれたライブラリをビルドして使えるようにするときの参考になったりならなかったり程度でお考えください。

というわけで、まずはncursesのソースコードをhttp://ftp.gnu.org/gnu/ncurses/あたりからサクッと拾ってきます。今回はncurses-5.9を使用しましたがどのバージョンでも大して変わらないと思います。

あとはconfigureしてmakeすればOKですが、configureが少々厄介です。そのままだとerror: Cross-build requires two compilers.とか言われてしまいますので、./configureの当該箇所をコメントアウトしてからオプションを付けて実行してください。それから./configureを実行した端末エミュレータ向けにビルドされてしまうようで、その挙動を変更するオプションが見つからなかったのでこちらも注意してください。私は今回xterm向けにビルドしてしまいましたがxtermエミュレータが用意できない場合はVT100などに変更した上でビルドしたほうが良いかと思います。



うまくいけば無事ビルドが通ってタイトルの画像のようになります。
CFLAGSでarchとisysrootを指定してビルドする手法は他のautoconfを使っているオープンソースのライブラリでも応用できそうですね。

さてlibncurses.aはビルドできたのですが、このままでは端末エミュレータがなくてどうにもならないので、iOS用の端末エミュレータを用意しなければなりません。幸いにしてオープンソースのmobileterminalというプロジェクトを見つけましたので、こちらをお借りしましょう。ライセンスがGPLですがどうせこんな酔狂なものを人様の前に晒すことは決してないはずなので問題ありません。

あとはhttp://www.kis-lab.com/serikashiki/man/ncurses.htmlでも参考にncursesでのCUIプログラミングをお楽しみください。多分、きっと、運が良ければ、動くと思います。


参考文献:
http://d.hatena.ne.jp/maminus/20100129/1264781242 - configureのbuild、host、targetの違い
https://twitter.com/moriyoshit - @moriyoshi

2013年5月15日水曜日

「モバイルアプリのバックエンド(Web API)に特化したサービスのまとめ」のその後(2013年版)

1年ほど前にモバイルアプリのバックエンド(Web API)に特化したサービスのまとめというBaaSサービスについて非常に丁寧にまとめた記事が公開されていたのをつい最近知ったのですが、公開から1年が経ちBaaSサービス周りも統合再編が起きているようなので誠に勝手ながら2013年版を引き継いて書いてみようかと思います。

まずBaaSについて基本的なところはlaisoさんの元記事が素晴らしく良くまとめてくださっていますのでそちらを参照してください。

2013/05/16追記: こちらのSlideshareにも2013年現在のBaaSサービスを取り巻く状況が非常に丁寧にまとめられていますので、オススメです。

2013年のトレンド

まずは元記事で上がっていたBaaSサービスの名前を片っ端からGoogleトレンドに突っ込んでみて人気度を評価してみました。その他、2013年になって登場してきたサービスがないか調べてみました。

その結果、はっきりと人気がある勢と人気がない勢が分かれました。

人気がある勢

StackMob
https://www.stackmob.com
実際に使ってみたわけではないのですが、多機能さが目につきます。元記事で言われていたサンプルが動作しないなども直っているようです。しかしながらクラウド側コードをJava/Scalaという結構ガッツリ系言語で書く必要があったりして、お手軽さがParse.comなどと比べて今ひとつ、売りの機能面では最近赤丸急上昇のKinveyに遅れを取っている印象があります。
機能一覧はこちらから。

Parse.com
http://www.parse.com
最近Facebookに買収された、BaaS分野では一番の知名度を誇ると思われるサービスです。以前に実際に使ってみた時の感想など書いてみましたが、ドキュメントとクライアントSDKが極めて充実しており、導入が非常に簡単なのが良いところだと思います。まず困ったら比較基準元としてとりあえず使っておけるサービスとしてオススメできます。
反面、お手軽なぶん機能面では外のサービスに及ばない箇所が見受けられます。特に既存データとの接続が直接的にはサポートされていなかったりするため、エンタープライズ系のサービスには向かないと思います。
機能一覧はこちらこちらが参考になるかと思います。

Kinvey
http://www.kinvey.com
最近トレンドサーチで赤丸急上昇なサービスです。路線としてはStackMobのような多機能でエンタープライズ系も狙えるような路線になっていますが、見た感じクラウド側コードもJSで比較的お手軽に書けるのがいいですね。iOSのSDKだけを見れば、Core Dataのサポートがあったり、NSNotificationで状態通知を飛ばしていたりするなど何かと多機能で嬉しいです。課金がAPI呼び出し数ではなくアクティブユーザー数単位だったりするのもユニークなところです。
機能一覧はこちらこちら、またはこちら

Appcelerator Cloud (元Cloudfish)
http://www.appcelerator.com/cloud/
CloudfishがTitaniumの開発元であるAppceleratorに買収・統合されました。Titaniumを使っている人は事実上全員がターゲット層になりますし、根強い人気が今後も期待できそうです。

人気がない勢

CloudMine
https://cloudmine.me/
ちょっとドキュメントを見てみただけでダメそう感が伝わってくるのがなんとも。

Buddy
http://buddy.com/
どうもクラウド側コードを走らせる機能が無さそうです。イマイチ。ゲームAPIなどが最初から用意されているのですが、内容を見ても(少なくとも日本では)余り使える内容に見えません。

QuickBlox
http://quickblox.com/
LocationやVideo Chat、Content RankingなどのB2Cアプリ向けのサービスが標準提供されており、そういう用途だと良いかもしれません。

yorAPI
http://www.yorapi.com/
サイト自体が潰れてます。

新しく登場した勢

BaasBox
http://www.baasbox.com/
完全にオープンソースなのが売りみたいです。ScalaのPlay!フレームワーク上に実装されており、自分でJVMの動作するサーバを用意すれば環境を構築することができます。弱点は機能がまだほぼ皆無でクライアントSDKもまったくないことです。要するにまだ全然使えません。一応クライアントSDKはリリース予定があるみたいです。

appiaries
http://www.appiaries.com/jp/index.html
ついに登場した日本のBaaSサービスです。が、残念ながら現地点では機能が大きく人気のある勢に対して劣っており、クライアントSDKもクラウド側コードもどうやらまだ存在しないようです。現段階ではオススメしづらいですが、今後どうなるか次第ですね。

Kii
2013/05/16追加
http://www.kii.com/
もう一つの日本のBaaSサービスです。appiariesよりも完成度が高くParseにサービス内容と料金体系が似ています。iOS/Android向けのクライアントSDKもきちんと用意されていますが、クラウド側コードはまだ準備中になっており使用出来ませんでした。特徴的な点としてアドネットワークとの連携が標準で用意されていたり、ファイルストレージにゴミ箱機能や共有機能があったりします。実際には試せていないのですが、サーバが日本にあるため応答性が良いかもしれません。
機能一覧はこちらこちらこちらのスライドも非常によくまとめられていてわかりやすいです。

Windows Azure Mobile Services
2013/05/16追加
https://www.windowsazure.com/en-us/develop/mobile/
Microsoftが提供しているWindows AzureクラウドのMobile向けサービスです。クライアントSDKもWindows/Android/iOSに対応済み、クラウド側コードをJSで記述可能、さらにはcronに相当するクラウド側コードの定期実行も可能と、こういったところはさすがのMicrosoftという印象を受けます。ただしクライアントSDKはWindows向けのもの以外開発途中でドキュメントも貧弱、サービス内容もそれほど充実していません。Windows Azure自体との連携もあると思われますが、詳細がよくわかりませんでした。

2013年5月2日木曜日

Parse.com の Cloud Code ハマりどころ

Parse.comのCloud Codeを触っていてハマった点や気づきにくい仕様を列挙させて頂きます。

■Parse.Cloud.useMasterKeyを呼び出すことで特権ユーザー権限になれる

Cloud Code上でACLによるアクセス制限を無視して現在のrequest.userとは関係なしにデータを操作したいということが多々あるかと思います。そのような場合は以下のようにリクエスト処理の先頭でParse.Cloud.useMasterKeyメソッドを呼び出してください。

useMasterKeyの効果は呼び出された瞬間からリクエストが終了するまで有効です。

■Parse.Cloud.beforeSaveやParse.Cloud.afterSaveはData Browserから直接Rowを追加した場合にも呼び出される

これは意外とハマりどころです。例えばData BrowserからUserを追加した時などにUserに対してつけておいたParse.Cloud.beforeSaveが発動するなどしてよく発生します。Data Browserから直接Rowを追加した場合、request.userはnullになりますので注意してください。また追加元がData Browserなのか普通のクライアントなのかを判定する手段が用意されていないため、処理を分岐させたくなるととたんに話が面倒なことになります。

Parse.com使ってみた

いまさらですがBaaS (Backend as a Service) が来てるらしいですので、とりあえずParse.comに手を出してみました。

■良かった所

  • クライアント側の実装が楽で安定しています。デバッグログも充実しており、Parseが原因でクラッシュするということもなく、特に悩まされるところはありませんでした。
  • 料金がとにかく安いです。個人で使うぶんには全く問題ないかなと思います。

■イマイチだった所

  • サーバーがUSなせいもあってそれほどレスポンスはよくありません。
  • セキュリティモデルをまじめに構築しようとするとかなり面倒くさいです。
  • Cloud Codeに山ほどハマりどころがあります。詳しくは別記事で。
  • バッチ(定期実行)に相当するものがありません。自宅のPCをから毎晩のタスクを定期実行するとかそういう悲しい方法で回避するしかありません。
  • Dev版と製品版で同じバックエンドを使うことになるので、公開したアプリの継続開発が面倒そうです。これは違う名前で開発版アプリを作ることで回避することができます。
  • 料金。エンタープライズで使うときの料金体系が不明瞭で、「連絡してね」の一言で済まされているため不安が残ります。
  • データの可搬性。一応Exportオプションは用意されていますが形式が独自形式のJSONなので自前で手元のDBなどへのImportツールを作る必要があり結構面倒だと思います。手軽にExcelやCSVでExportするオプションがほしいです。

■まとめ

プロトタイピングや小規模なアプリには良いと思います。ただしデータ可搬性をまじめに考えるのであればRESTful APIを使う必要があり、そうなってくるとせっかくよくできているクライアント側実装のほとんどが無駄になるため微妙に感じられます。Cloud Codeはハマリどころが多いのがまず問題ですが、わかってしまえば問題ないと思います。

2013年3月24日日曜日

Unity でソースコードに書いたリテラル文字列の文字コードを調べてみた

Unity3.5.6においてソースコード上にリテラル文字列として日本語を置いた時、時々ログ出力が上手くいかないことがあるということがわかり、ちょっと調べてみました。するとリテラル文字列を置いたソースコードの種類に応じて文字コードが違うということがわかりました。
  • C# (.cs) はUTF-16
  • JS (.js) はUTF-8
  • Boo (.boo) は不明
  • ネイティブのiOSはUTF-8
また出力する側、要するにDebug.Logメソッドは基本的にUTF-8のみを受け付けられるようになっているということがわかりました。まとめると以下の図のようになります。



最終的にJSファイルに全ての日本語リテラルをまとめて回避しましたが、そもそも日本語リテラルは使わず国際化文言ファイルみたいなものを別途用意しておいたほうが筋が良いと思います。iOSならLocalizable.stringsがありますしね。

2013年1月20日日曜日

SLComposeViewControllerでFacebook投稿する際に投稿が失敗してしまう問題

iOS 6.0より追加されたSocial.frameworkは大変お手軽に使用できて、ユーザーさんも毎回毎回素性の知れないアプリに対してTwitter/Facebookログインをし直すという手間と危険性から開放される便利な代物ですが、ちょっとした落とし穴を見つけたのでご紹介します。

SLComposeViewControllerを使っている時に、同じ文面でもTwitterには正常に投稿できるがFacebookには投稿に失敗してしまうというケースが発生することがあります。画面にはただ「Facebookに投稿できません」とアラートが表示されるだけですし、SLComposeViewControllerは投稿失敗時のerrorに対してコールバックblockもdelegateも存在しないので原因を調べることもできません。

実機のコンソールログを見てみると以下の様なエラーになっています。
Jan  8 11:01:25 akisute-no-iPhone sociald[6444] : 2013-01-08 11:01:25.665|sociald|0x1fd65e70: Request status was 400
Jan  8 11:01:25 akisute-no-iPhone sociald[6444] : 2013-01-08 11:01:25.668|sociald|0x1fd65e70: SLDFacebookPostUpload: The response indicates an error
 Parameters:{type = immutable dict, count = 1,
 entries =>
  2 : {contents = "error"} = {type = immutable dict, count = 3,
 entries =>
  0 : {contents = "message"} = {contents = "(#100) The parameter link is required"}
  1 : {contents = "type"} = {contents = "OAuthException"}
  2 : {contents = "code"} = {value = +100, type = kCFNumberSInt64Type}
 }
 
 }
 . 
 
 HTTP status 0
SLComposeViewControllerが裏で使用しているsocialdのSLDFacebookPostUploadクラスがエラーを吐いています。一見しただけだとOAuthExceptionとか書いてあって認証系のエラーかと勘違いしてしまいそうですが、実はこれSLComposeViewControllerのaddURL:メソッドに「空の」NSURLインスタンスを渡した時に発生するエラーです。以下のコードで簡単に実験することができます。

対策としてaddURL:しようとしているURLのschemeがnilまたは空文字列だったらaddURL:しないとすればOKです。しかしTwitterでは通るのにFacebookだけ通らないのはなんだか納得いかない・・・><

エンジニアサポートCROSS 2013で発表してきました

先日ニフティさんが主催されたエンジニアサポートCROSS 2013におじゃまさせていただきました。このエンジニアサポートCROSSは年に1回、去年から開催されているらしいのですが、なんといっても大手企業さんが主催ということで
  • 参加者がとにかく豪華
  • プレモル飲み放題ケンタッキー食べ放題という夢の様な環境
  • それでいてきちんとWeb系/Make系コミュニティのギークっぽい雰囲気のカンファレンスになっている、スーツではない
という独自の魅力があるカンファレンスになっていました。

で、このエンジニアサポートCROSSにはアンカンファレンス枠があって、参加者が自由気軽にその場でプレゼンを行う事ができる場がありましたので、せっかくだからということで私も発表させて頂きました。


内容については先日リリースしましたダンゴルのサーバサイド側の裏話です。といってもスライド見れば分かる程度のものです。

来年は正規のスピーカー枠で参加したいです><