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2010年7月10日土曜日

virtualenv が上手く動作しない場合は -p オプションと --distribute オプションを試す

Python Hackathon という変態の巣窟に来ています。 virtualenv と buildout のハンズオンを受けているのですが、いくつか詰まった点があったのでメモ。

■virtualenv
普通にインストールするとき(ベースとなるpythonのsite-packageを受け継がないようにする場合)は以下のようにします。
python virtualenv.py --no-site-package myenv
ですがこの方法ではMac OS X 10.6付属のPython 2.6.1ではエラーになってしまいました。
New python executable in foo/bin/python
ERROR: The executable foo/bin/python is not functioning
ERROR: It thinks sys.prefix is '/System/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/2.6' (should be '/private/tmp/virtualenv-1.4.3/foo')
ERROR: virtualenv is not compatible with this system or executable
そこで https://bitbucket.org/ianb/virtualenv/issue/17/virtualenv-not-working-with-default-python-on-mac-os を参考にして回避策を探してみたところ、
python virtualenv.py --no-site-package -p /usr/bin/python myenv
のようにして-pオプションを使いベースとなるPythonのパスを明示的に指定することで上手い具合にインストールできました。


■buildout
buildoutのbootstrap.pyをダウンロードしてきて実行すればよいのですが、Mac OS X 10.6付属のPython 2.6.1のsetuptoolsはバージョンが低い(0.6c9)ため、以下のようなエラーが出てしまうことがあります。
akisute server$ python bootstrap.py 
The required version of setuptools (>=0.6c11) is not available, and
can't be installed while this script is running. Please install
a more recent version first, using 'easy_install -U setuptools'.

(Currently using setuptools 0.6c9 (/System/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/2.6/Extras/lib/python))
もちろんsetuptoolsのバージョンを上げてもいいのですが、あまりデフォルトの環境を汚したくありません。そこで--distributeオプションを使用します。
python bootstrap.py --distribute
こうすると、distributeというsetuptools上位互換のモジュールが自動的にbuildout環境下にインストールされ、その結果上手い具合にインストールに成功します。buildout環境下へのインストールなのでデフォルトの環境は汚れません。すばらしい。

2010年2月28日日曜日

Razor Orochi を Mac 用の無線ゲーミングマウスとして使ってみる



自宅のマウスを無線化したくなったので、Macでも左利きでも使える無線マウスを探してみたところ、 Razor Orochi という製品が見つかったので試してみることにしました。


■諸君 私はマウスが好きだ
「そもそもMacで無線マウスならMagic Mouseを使っておけばいいだろう」と皆様お考えであろうと思うのですが、残念ながら以下のような理由により私はMagic Mouseに満足できません。
  • Boot CampしたWindowsでの動作がイマイチ。基本的にMac専用。
  • ボタンがないためゲーミングで使用できない。右クリックすら怪しい。
  • 薄すぎ小さすぎて手に収まらない。
仕方がないのでその他の無線マウス製品を探してみたのですが、なんと以下の条件にマッチするマウスが世界中探しても一つもないのです!
  • 左利きなので、左右対称デザインであること
  • ゲーミングに使用するため、最低でも5ボタン付いていること
  • ゲーミングに使用するため、ホイールはクリック感があること(武器切り替えの時にクリック感のないホイールはまるで使えません)
  • 可能な限り大きく手のひらに収まるサイズであること、モバイルサイズはダメ
特に条件が厳しいのが「左右対称デザインであること」で、まぁ何処の会社も無線マウスは右手で持つものだと言わんばかりに大きく左にひねくれさせ放題ひねくれさせてくれやがりまして、まるで選択肢がないのです。あきらめかけていたときにようやく海外のサイトでこのRazor Orochiを見つけました。


■Razor Orochiって?
ゲーミング用製品で有名なRazor社の製作した世界初のBluetoothモバイルゲーミングマウスです。詳細はこちらのページをご覧になってください。

どうも日本国内では正式に流通していないようで、そもそも日本語版のRazor社の公式ページには名前すらありません。Razor社の通販ページから直接通販して買うしかありませんでした。送料込みで100ドルぐらいです。

おそらく日本国内でこんなへんぴなマウスをわざわざMacで使っているのは私ぐらいなものでしょう><


■設定してみる
最初に重要なことですが、Macだけで使用したいと思っていても、Razor Orochiの設定にはWindowsが絶対必須です。Mac版のドライバも用意されていますが、残念ながらMac版のドライバはOrochi本体のメモリに設定を書き込むことができず、またボタン配置を変更したりもできないため、全く役に立ちません。極めつけに有線モードでなければ設定できず、有線から無線に切り替えると設定がすべてリセットされるため、タダのお荷物です。USB Overdriveを代わりに使うことを強くお勧めいたします。

また、Razor Orochi ファームウェアの更新にもWindowsが必須です。ファームウェアの更新ですが、これが大変重要で、ファームウェアを更新しないとこのマウスはまるで役に立ちません。論より証拠、以下の図を見てください。



これはRazor Orochi farmware version 1.02の状態でお絵かきソフトで線を引いてみた図なのですが、見ての通り赤い線の部分がポインタ飛びを起こしています。高速で引いた線、水平垂直な線は比較的綺麗ですが、斜めにゆっくり動かすとすさまじい勢いでポインタが飛んで使い物になりません。farmware version 1.06にすると多少改善しますので、まず何はなくともファームウェアを更新する必要があります。

ということで、まずはWindowsを起動してファームウェアを更新し、それから設定を行います。私は左利きなので、サイドボタンの設定を変更する必要があります。初期設定では4,5が戻る/進むになっていますが、これを6,7と入れ替えてやります。こうすることで、左手の親指でマウスボタン4,5が押せるようになります。右利きの方はそのままの設定で十分使えると思います。


■使ってみる
良い点はきちんと5ボタン使える左右対称デザインで、しかもモバイルサイズながら十分な大きさがあり、手にフィットするところです。小指がマウスに乗っからないので若干小さいですが、この程度なら十分使えます。重さは結構ありますがすぐ慣れました。精度も、大きくマウスを振り回し続けている間は非常に良いです。Microsoft IntelliMouse Opticalとほとんど変わりません。

悪い点はなんと言ってもポインタが飛びます。このRazor 3G レーザーセンサー、低速時の挙動が最悪です。steelseries 4HDをマウスパッドにしているからわざと相性悪くしているのかと思って別のマウスパッドを使ってみたり直接机で動かしたりしてみましたが、やっぱりダメです。ファームウェア1.06で多少良くなりますが、スナイパーの方や細かい線を書くお仕事の方には絶対にお勧めしません。このセンサーの問題は有線モードにしても解決しません。

それからもう一つ悪い点として、スリープ状態からの起き上がりが非常に遅いです。5秒休めておいてから急にマウスを動かすと最初の1ストロークが完全に無視されます。最悪です。Magic Mouseは起き上がりが非常に早いのでそんなものなのかと思って買ってみましたが、なるほどアレはAppleのMac専用チートだったわけですねorz


■まとめ
まだ無線マウスは使い物にならないというのが正直な感想です。以前、ゲーミングデバイスを開発してらっしゃるSteelSeries社の方に無線マウスは作らないのかと質問してみたのですが、そのときに得た答えが「まだ現在の技術では無線マウスは使い物にならない」というものでした。なるほど納得です。

しかしながら全く使えないのかというとそうでもなくて、線が無くなったおかげで確かに机が広く使えて助かってます。私が最近プレイしているHeroes of NewerthのようなRTSゲームや、DiabloみたいなRPGスタイルのゲームであれば、常にマウスを大きく動かすためほとんど問題のない操作感になります。

逆にスナイパースタイルのFPSをプレイするのには全く向きません。日常使いにもちょっと不満があります。たいていキーボードを触っているので、ちょっとマウスをさわりに行くと遅くてイラッ。

2010年1月9日土曜日

パスワードが無くなってログインできない Mac に無理矢理ログインする方法

会社で前任者が使用していたMacを使用する際など、管理者ユーザーのパスワードが紛失してしまってログインできなくなってしまう場合があります。っていうか、実際になって大変困りました><
このような場合、Mac OS Xでは「シングルユーザーモード」でOSを起動して、ユーザーのパスワードを自由に書き換えてログインできるようにすることができます。万が一の場合に便利なのでご紹介いたします。

参考にしたページはこちら。
http://d.hatena.ne.jp/viz3/20091029


■対象環境
  • Mac OS X 10.4以上であること (launchctlを使用するため)
  • UNIX / Linuxの対話環境についてある程度以上の知識があること
  • 失敗しても泣かない心があること
大変申し訳ありませんが、こちらに記載されている内容を実行して失敗してシステムが起動しなくなっても当方は責任を負いかねます><


1.シングルユーザーモードでMacを起動する
Macの電源を押して起動する際に、キーボードのCommand + Sキーを同時に押しっぱなしにしておくと、シングルユーザーモードで起動することができます。真っ黒な画面に文字がずらずら出てきたら成功です。


2./を読み書き可能にする(再マウントする)
画面上に
If you want to make modifications to files:
/sbin/fsck -fy
/sbin/mount -uw /
と表示されているので、ここに表示されているコマンドをそのまま入力します。コマンドの内容は以下の通り:
  • /sbin/fsck -fyは強制的にディスクチェックとディスクの問題修正を行う。-yがついているので、全ての問い合わせに対してYESを返したものと見なす。
  • /sbin/mount -uw /はすでに読み取り専用モードでマウントされている/を再度書き込み可能なモードでマウントし直す。

3.dsclをlocalonlyモードで起動する
お次はdsclというツールを使用します。ですがこのツールそのままでは起動できないようなので(dscl .とタイプするとなにやら警告が出ると思います)、以下のようにしてlaunchctlを使ってdsclツールの設定ファイルを読み込んでから、dsclをlocalonlyモードで起動します。
launchctl load /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.DirectoryServicesLocal.plist
dscl localonly


4.対象のアカウントのパスワードを書き換える
dsclがlocalonly対話モードで起動したら、cdコマンドとlsコマンドを利用して対象のアカウントのある/Local/Target/Usersまで移動します。
 > ls
Local

Contact
Search
> cd Local
/Local > ls
Default
Target
/Local > cd Target
/Local/Target > cd Users
/Local/Target/Users > ls
ずらずらとここにアカウント名が羅列されるはず
ここまで移動できたら、以下のコマンドを入力すればパスワードが書き換わります。
passwd 対象のユーザー 新しいパスワード
たとえばさっきの状態からユーザーakisuteのパスワードをabesiに書き換えたいなら、
passwd akisute abesi
です。


5.再起動してログインする
あとは再起動して普通にMacを起動します。
reboot
先ほど入力したパスワードでログインできるはずです。


■注意
この方法を用いれば、物理的にアクセス可能な任意のMacの操作権限を奪うことが可能になってしまいます。くれぐれも悪用しないように。

逆に、この方法を用いてアクセスされたくないMacについては、以下のページで紹介されている方法を用いてシングルユーザーモードによる起動を禁止することができます。
Mac OS X 10.1 以降で、ファームウェアのパスワードプロテクションを設定する


■UNIX / Linuxユーザー向け
Mac OS Xのユーザーって、/etc/passwdじゃなくてDirectory Serviceで管理されてるんですねー。最初/etc/passwd以下を調べに行ってハマりました・・・

2009年12月19日土曜日

iMovie 08 でニコニコ動画にアップロードするための動画をエンコードする設定まとめ

皆さんご存じニコニコ動画。Windows環境で動画を作ってアップするための情報はたくさんあるのですが、Mac環境用のネタが少ないので、メモしておきます。

参考にしたページは以下の通り。
http://d.hatena.ne.jp/KZE/20091106/p1

http://www.smilevideo.jp/static/www/help/#000562

http://nicowiki.com/encode.html


■環境編
Mac OS X 10.6.2 Snow Leopard
iMovie 08
QuickTime Player X (Snow Leopard付属)

iMovieは08を使用します。各所でお勧めされているiMovie HDであれば高性能でflvも扱えるらしいのですが、新しいソフトを入れて管理するのが面倒という理由により却下です。また、iMovie 09からは動画クリップごとの再生速度管理もできるらしいので、kskとかスローモーションの演出もできるためそっちのほうがお勧めです。

エンコの際にはQuickTimeを利用してエンコするため、一応QuickTimeのバージョンも載せておきました。たぶんLeopard付属のQuickTime Player 9とかでもうまくいくと思います。


■エンコ設定編
まず注意点として、私はプレミアム会員なので、以下の設定はプレミアム会員用に合わせています(ビットレート最大1000Kbps程度、ファイルサイズ最大100MB)。一般会員の方はビットレートを落とせばそのまま利用できるかと思います。

さて肝心の設定内容ですが、http://d.hatena.ne.jp/KZE/20091106/p1で解説されている内容とほとんど同じです。iMovie 08からはそのままflvを書き出すことができませんので、mpeg-4 H.264でエンコードします。具体的には以下の通り。
  1. メニューの「共有」から、「QuickTime を使用して書き出す」を選択する
    Cmd+Eの「ムービーを書き出す」では上手くエンコできませんので注意。
  2. 「書き出し」欄は「ムービーからMPEG-4」を選択する
    ここで「ムービーからQuickTimeムービー」を選択するとどんなに上手くエンコしてもニコ動側で再エンコされてしまいます。絶対に「ムービーからMPEG-4」を選択すること。
  3. 以下の画像のように設定する



    一番上のファイルフォーマットを「MP4(ISMA)」から「MP4」にしないとH.264でエンコできませんので、まず最初に変えておくこと。
    一般会員の方はムービーのデータレートをもっと落としてください。300ぐらいかな?逆に600より上げる必要はよっぽど画質が気になるか短い動画でもないかぎり無いと思います。ビットレートについては私なんぞよりもまとめWikiなどのほうが詳しいのでそちらをご覧ください。
  4. 「ストリーミング」の「ストリーミングを使用する」チェックボックスは入れない
    入れても大丈夫かどうかは未確認ですが、余計な物を入れると変なことになるのではと思い外してます。入れた方がいいのかな・・・

■仕上がり編
上記の設定でエンコしてみた結果がこちら。


特に問題なく見られていると思います。ただしエコノミー回避はしていないのでエコノミーが発動すると悲惨なことになりそうですが・・・


■FLVでエンコしたい編
FLVでエンコしたい場合や、もっと詳細な設定がしたい場合には、ffmpegXというツールを使うと良いようです。試していないのでここでは割愛します。
その他、iMovieから直接FLVでエンコできるようにする方法もあるらしいです。しかしH.264で直接アップロードできるようになった今となっては別にFLVにこだわるメリットも無いかも。

2009年11月23日月曜日

Mac OS Xには最初から/usr/share以下にmaven2やantが付いてくる

先日のScala Hackathon #1にて初めて気づいた驚愕の事実。なんとMac OS Xには最初からJavaの開発ツールが付いてきていたのでした。
akisute ~$ mvn --version
Maven version: 2.0.9
Java version: 1.6.0_15
OS name: "mac os x" version: "10.6.2" arch: "x86_64" Family: "mac"
akisute ~$ ant -version
Apache Ant version 1.7.0 compiled on July 20 2009
akisute ~$ which mvn
/usr/bin/mvn
akisute ~$ which ant
/usr/bin/ant
ちょっとmaven2のバージョンが古いですが、普通に使う分にはたぶん問題なさそうです。ちなみにこれらのツールは/usr/share以下に用意されています。
akisute ~$ cd /usr/share
akisute share$ ls
NotificationServer/ distcc_compilers info/ sandbox/
Ssh.bin doc/ java/ screen/
TargetConfigs/ emacs/ junit/ sdef/
aclocal/ enscript/ langid/ servermgrd/
aclocal-1.10/ examples/ libiodbc/ skel/
ant/ file/ libtool/ snmp/
apr-1/ ftpd/ locale/ statsCollector/
autoconf/ gdb/ man/ swig/
automake-1.10/ germantok/ maven@ tabset/
bakefile/ gprof.callg mecab/ tcsh/
bison/ gprof.flat misc/ terminfo/
caldavd/ groff/ mk/ texi2html/
calendar/ gtk-doc/ openmpi/ texinfo/
cracklib/ gutenprint/ openmpi-default-hostfile uucp/
cups/ heapdiff/ openmpi-mca-params.conf vim/
cvs/ hiutil/ openmpi-totalview.tcl xcode-select/
derby/ httpd/ podcastproducer/ zoneinfo/
dict/ icu/ ri@ zsh/
おお、他にもderbyとかありますね。TomcatやJettyのようなサーブレットコンテナがないので、そのまますぐにWebアプリ開発とはいきませんが、なかなか面白そうです。

・・・む、ひょっとしてこれ常識ですか? ><

2009年9月13日日曜日

iMacもSnow Leopardにしてみた



MacBook Airに引き続き、iMacのほうもようやくSnow Leopardに乗り換えてみました。


■ユーティリティとか動くの?
USB Overdrive
動きました!一番気がかりだったので嬉しいです!
Shades
こちらも動作しました。Snow Leopardで多少マシになった輝度設定ですが、まだまだ明るすぎるので重宝しています。
ただし、画面右上のアイコンをクリックして表示されるスライダーが動きません。輝度設定を変更したいときは、システム環境設定のパネルからShadesを直接起動して変更する必要があります。まぁ、その程度なら全然OK!
MenuMeters
やっぱりダメでした。残念ですが忘れようと思います><


■その他、iMacの気になるところ直った?
画面の輝度が明るすぎる
多少マシになってます。一番最低まで下げれば、以前よりはまぶしくない(気がします、単にコントラストの設定が2.2になったせい?)。でもまだまぶしいです、引き続きバグチケットをAppleに投げてきます。
マウス
相変わらず加速度がオフに出来ない糞仕様です。反応速度自体はマシになっていますが・・・しかも困ったことに初代Macintoshからこうらしいです、伝統だとか。改善されることはなさそうです>< USB Overdrive様々。
ExposeとSpacesのマウス操作仕様
困ったことにSpacesのマウス操作が微妙に変わっています。Spacesをボタンで起動した後、開きたいSpaceを「左クリック」しない限りSpaceが切り替わらない仕様になってしまいました。いままでは「Spacesの起動ボタン」でもSpaceが切り替わっていたのですが。Exposeは従来通りなので差異が発生してます。地味に困るのでこれもバグチケット投げないと。

2009年9月8日火曜日

Mac OS X 10.6 Snow Leopardのeasy_installでPILをビルドするときに気をつけることなど

Snow LeopardにPIL(Python Imaging Library)をインストールしようとして見事にハマりましたので、後学のために事の顛末を記しておきます。


■まず最初に、調べて分かった結論
  • Snow LeopardでPythonを使うときは、デフォルトで付属しているPython 2.6.1を使用すること。
  • Snow LeopardにはPython 2.5.4も付属しているが、こちらは使用するべきではない。
  • Snow LeopardのPython 2.5.4のdistutilには不具合?があり、UnixCCompilerクラスがC言語のモジュールを64bitでビルドしてくれないため、Snow Leopardでは動作しなくなる
  • したがって、C言語のモジュールを使用しているPILはSnow LeopardのPython 2.5.4を使うとビルド出来ない
  • どうしても2.5.4を使いたいときには、環境変数にARCHFLAGS "-arch x86_64"を追加してからPILをビルドするとうまくいくかもしれない(未確認)
  • MacPortやMacPythonからのインストールは実験していないため未確認

※ あくまで2009年9月8日現在での断片的な情報です。皆様がごらんになっている時点では既にMacPort上のPythonやMacPythonも対応を完了しているかもしれませんので、参考程度にご覧ください。でもSnow Leopard上のPython 2.5.4はほんとお勧めしません。


■ことのはじまり
Leopardのころはきちんと動いていたGoogle App Engine SDKが、Snow Leopardにアップグレードしたとたん突然PILモジュールがないと警告を出すようになってしまいました。確認してみると/Library/Python/Python2.5/site-packages/以下に確かにインストールされているのですが、何度試しても警告が消えません。Pythonのバージョンも以前から使っているPython 2.5のままです。これは何かがおかしい、再インストールした方がいいだろうと判断し、http://www.pythonware.com/products/pil/から1.1.6のソースコードを落としてきていざビルド。
sudo python setup.py install
python selftest.py
・・・が、動きません。なにやらImagingMathが見つからないだのなんだのとエラーが出てしまいます。これだけではよく分からないので、直接PILのモジュールをPythonからimportしてみることにしました。
akisute PIL$ python2.5
Python 2.5.4 (r254:67916, Jul 7 2009, 23:51:24)
[GCC 4.2.1 (Apple Inc. build 5646)] on darwin
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>> import Imaging
>>> # 問題なくインポートできました
>>> import _imaging
Traceback (most recent call last):
File "", line 1, in
ImportError: dlopen(./_imaging.so, 2): Symbol not found: _jpeg_resync_to_restart
Referenced from: /Library/Python/2.5/site-packages/PIL/_imaging.so
Expected in: flat namespace
in /Library/Python/2.5/site-packages/PIL/_imaging.so
>>>
ふむふむ、どうやらこの_imaging.soというのがなにやら悪さをしているようです。@tokibito先生にお尋ねしたところ、このsoファイルというのはC言語のソースをコンパイルしたライブラリで、Pythonから動的にインポートできるようにpython.hというヘッダをインクルードしてつくられているらしいということが分かりました。なるほど、それでPythonから直接C言語で書かれてビルドされたライブラリをimportできるんですね。凄いなPython。

となると怪しいのはPILのビルド工程。先ほどのエラーを見ると_jpeg_resync_to_restartというシンボルが見つからないと表示されていたため、インストールに使ったlibjpeg(MacPortよりインストール)に何か問題があったのではないかと推測したのですが、特に問題は見つからず。

次にPILのビルドログを調査。細かいwarningが出まくるのはいつものことなので無視して調べてみますが、一見何もエラーは出ていません。するとあることに気づきました。
gcc-4.2 -Wl,-F. -bundle -undefined dynamic_lookup -arch i386 -arch ppc build/temp.macosx-10.6-i386-2.5/_imaging.o build/
temp.macosx-10.6-i386-2.5/decode.o build/temp.macosx-10.6-i386-2.5/encode.o build/temp.macosx-10.6-i386-2.5/map.o build/
----
中略
----
-L/o
pt/local/lib -L/System/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/2.5/lib -L/usr/lib -ljpeg -lz -o build/lib.macosx-10
.6-i386-2.5/_imaging.so
うん、なるほど、原因が分かりました。-arch i386と -arch ppcでしかビルドされていないのがまずそうですね。Snow Leopardは64bitですから、-arch x86_64を追加してビルドしなければならないはずです。

ためしにPython 2.6.1でこの_imaging.soを読み込もうとしてみた結果がこちら。
akisute PIL$ python
Python 2.6.1 (r261:67515, Jul 7 2009, 23:51:51)
[GCC 4.2.1 (Apple Inc. build 5646)] on darwin
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>> import _imaging
Traceback (most recent call last):
File "", line 1, in
ImportError: ./_imaging.so: no appropriate 64-bit architecture (see "man python" for running in 32-bit mode)
>>>
ビンゴ!間違いなさそうです!あとは、どうすれば64bitでビルド出来るかを調べるだけです。


■distutilとの戦い
とは言ってみたものの、そもそも一体全体どういうカラクリでpython setup.py installコマンドがgccビルドを実行しているのかが分かりません。まずはsetup.pyのソースを読んでみることにしました。するとdistutils.command.build_extなるモジュールをimportして使っていることが判明。怪しい。Python2.5のシステムライブラリをあさってみると、ありましたありました。


さっそくコードを読んでみると・・・
475         objects = self.compiler.compile(sources,
476 output_dir=self.build_temp,
477 macros=macros,
478 include_dirs=ext.include_dirs,
479 debug=self.debug,
480 extra_postargs=extra_args,
481 depends=ext.depends)
おおっといきなり発見、self.compiler.compileとか怪しさ抜群です。こいつはどこからやってきたのかとソースをたどると、なにやらunixccompiler.pyというモジュールを発見。いかにも私がコンパイラだと言わんばかり。犯人はこいつに違いない。さっそくコードを開いて-archとかで検索をかけてみましたが、i386とかppcとか直接指定している箇所は見あたりませんでした。その代わり別の収穫を発見。
def _darwin_compiler_fixup(compiler_so, cc_args):
"""
This function will strip '-isysroot PATH' and '-arch ARCH' from the
compile flags if the user has specified one them in extra_compile_flags.

This is needed because '-arch ARCH' adds another architecture to the
build, without a way to remove an architecture. Furthermore GCC will
barf if multiple '-isysroot' arguments are present.
"""
----
中略
----
if stripArch or 'ARCHFLAGS' in os.environ:
while 1:
try:
index = compiler_so.index('-arch')
# Strip this argument and the next one:
del compiler_so[index:index+2]
except ValueError:
break

if 'ARCHFLAGS' in os.environ and not stripArch:
# User specified different -arch flags in the environ,
# see also distutils.sysconfig
compiler_so = compiler_so + os.environ['ARCHFLAGS'].split()
----
後略
----
環境変数ARCHFLAGSとかいうのを見てるみたいです。なるほど、じゃこいつに"-arch x86_64"とか追加すればきちんと64bitビルドしてくれるのでしょうか?


■そしてあっけない幕切れ
ここまでなんとか一人で調査していたものの、たまりかねた隣の席の皆さんからアドバイス。

「Python 2.6じゃないのがまずいんじゃね?」

え、何、そういうこと?まぁ念のために試してみるか、ということでPythonを2.6に切り替えて再度PILをビルド。

あ、-arch x86_64がビルドオプションについてる。

あ、python selftest.py一発で通った。

あ、Google App Engine SDKがPILの警告吐かなくなった。

終了。

なにそれ。俺の苦労、何よ。


■あれ?
・・・おかしいな、今日作るはずだったGoogle App Engineのアプリ、まだ10行ぐらいしか書いてないよ><

2009年8月29日土曜日

Macbook Air (Early 2008)にMac OS X 10.6 Snow Leopardをインストールしてみた


最初は見送ろうかと思っていたのですが、Twitterのタイムラインを眺めていると「速い!」とか「良い!」との声が多数見受けられ、居ても立っても居られず仕事帰りにさくっと買ってきてさくっとインストールしてみました。
iMacとMacBook Airの2台あるので、まずはAirのほうに試しにインストール。

(2009/08/30追記) QuickSilverが動作するようになったので追記しました。
(2009/09/13追記) 64bit Kernel起動を試してみたので追記しました。


■インストールにかかる時間
大体40分〜50分ぐらいでした。OKボタンを数回押して放置するだけ。簡単です。


■インストールしてみて第一印象
確かに「速い!」です。もっとも印象に残るのが再起動やスリープ→復帰。また、アプリの起動や終了も明らかに速くなっています。具体的にはDockの上で4回はねないと起動しなかったアプリが1回はねただけで起動したりします。

それから地味に嬉しいのが入力ソースをアプリごとに保持するオプション。10.4までは可能で10.5で廃止されたオプションですが、10.6でめでたく復活しました。QuickSilverとTextMateは英字でTweetieは日本語でとか保持してくれるのがいい感じ。
http://d.hatena.ne.jp/Psychs/20090828/1251467136

そして何よりトップにも載せましたが4本指スワイプが使えるようになりました。最近のMacBookでは当たり前でしたが、なにせ私が使っている初代MacBook Airはこのオプションが無くてずいぶん肩身の狭い思いをしていたので嬉しくてたまりません。もうこれだけのために3000円払ってもいい。


■使えて良かった開発系のツール一覧
Firefoxは完全にそのままOK。Multiclutchの設定もそのまま使えました。
XcodeとiPhone SDKは専用の物をインストールしなおしてすぐにそのままビルド出来るようになりました。こちらも問題なし。
TextMate問題なし。OmniFocusやEvernoteも問題なさそうです。DropBoxも動いています。Growlも意外なことにきちんと動作しています。日本語入力のATOK2008 for Macも大丈夫です。
最大の問題としてMacPortがバージョン1.7系だと動作しませんが、つい先ほど公式の1.8インストーラがリリースされたため、こちらからSnow Leopard用の1.8をインストールしなおし、sudo port uninstall installedしてから必要な物を再度installし直すことで復旧できました。
QuickSilverもそのままでは設定画面が壊れて表示されなくなってしまいますので、最新のβビルドをこちらのページ(http://code.google.com/p/blacktree-alchemy/downloads/list)からダウンロードして入れ直すことで無事使えるようになりました。


■使えなくなってしまったアプリ一覧
SIMBLを使っていたアプリは32ビットモードで起動しても使えなくなっているようです。たとえばTerminalColourは完全にダメ。MenuMetersもダメです。QuickSilverも起動するだけなら問題なさそうですが、設定画面を開いた瞬間にフリーズして落ちてしまいます。
幸いにしてあまりSIMBLに依存した生活をしていなかったおかげで、ほとんど被害無く過ごすことが出来ています。


■64bit kernel起動は?
そもそもMacBook Air(Early 2008)は64bitカーネルのサポート対象外なのですが、ダメ元で試してみました。
結果、Boot modeは64bitにできましたが、実際に立ち上がるカーネルは32bitになってしまいました。やっぱりダメみたいです。あと、EvernoteとFirefoxのEvernoteプラグインの挙動が変になってしまったため、すぐに戻しました。


■まとめ
普通に使っている方にはアップグレードの手間もほとんど無くいい感じです。特に初代MacBook Airをお使いの方は是非アップグレードをお勧めします。逆にSIMBLやSafariプラグインに依存した生活をお送りで、ユーティリティが動かないと困る方はしばらくアップグレードを見合わせた方がよいかもしれません。

あと各所でインストールディスクが傷だらけでインストールできないという症例が報告されておりますのでご注意ください。最悪の場合はApple Storeに持ち込めばたぶん交換してくれます。

2009年7月5日日曜日

iMacとiPhoneでBluetoothのヘッドセットを使ってみた

以前からずっと気になっていたBluetoothヘッドセットをこのたび購入したので、iPhone 3GやiMacとつないでみました。
使用感などをレポートしてみたいと思います。


■購入したヘッドセット
某所で紹介されていた、「Bluetoothステレオヘッドセット ELANVITAL EVSH-2882」という奴です。ネックバンド型でA2DPに対応していて通話ももちろん出来ちゃう、その上8000円未満となかなかお買い得。(ソニーとかモトローラのやつは1万6000円とかしますからね><)


■iMacで使う
まずは「環境設定」から「Bluetooth」を開いてヘッドセットとペアリングさせます。ペアリングさせると、「ヘッドセットを有効にする」と「ヘッドフォンを有効にする」の二つが選択できる様になります。

こんな感じ。

実はここに落とし穴があって、
  • ヘッドセットを有効にすると、HSPを用いてiMacとヘッドフォンが通信を行う。
    そのため音楽等を聞くとモノラルで電話並みのひどい音質になる。
  • 逆にヘッドフォンを有効にすると、A2DPを用いて通信が行われるため音質は最高になるが、
    ヘッドセットとして認識されない(要するにヘッドセット内蔵のマイクが使えない)
何この残念な状況orz

MacのBluetoothの扱いが悪いのか、このヘッドセット自体に問題があるのか、それともBluetooth2.1の規格がそもそもそんな使い方を想定していないのかは知りませんが、とにかく「Mac OS X 10.5.7上でELANVITAL EVSH-2882を使う場合、そのままではステレオ音質でヘッドセットとしてマイクを自由に使うことはできない」というのは間違いなさそうです。

それでもいろいろ試して見た結果、以下の手順を取ればステレオの音質でマイクが使えるようになりました。
  1. 「ヘッドフォンを有効」にする。
  2. 「環境設定」の「サウンド」を開き、出力と入力を以下のように設定する。

    出力は、「Bluetooth ヘッドフォン」を選択。


    入力は、「Bluetooth ヘッドセット」を選択。
この設定を行った状態でSkypeを開き、オーディオデバイスを適当に設定して友人とSkypeで通話してみましたが、無事ステレオ音質でマイクが使えました。しかしこの方法は何かしらの無理をしているようで、突然音質がモノラルになったり、突然マイクが使えなくなったりします。その上バックグラウンドで動かしていたiTunesの音が全く聞こえませんでした。ということで、おすすめできません。


■iPhoneで使う
設定方法とかはAppBankさんのこちらの記事が詳しいのでそちらをご参照をば。
http://www.appbank.net/2009/06/19/iphone-news/32183.php
http://www.appbank.net/2009/06/21/iphone-application/32492.php

使ってみた感想ですが、A2DPのおかげで音質はかなり良いです。私はオーディオマニアではないので参考にはならないかもしれませんが、有線のヘッドフォンと全く違いが分かりません。普段から1万円以上のイヤフォンやヘッドフォンを使われるような方でなければ問題ないと思います。

着信があったときの移行もスムーズです。また、着信を受けてからBluetoothヘッドセットの電源を入れて、オーディオデバイスをそちらにに切り替えても問題なく通話が出来ました(ただし友人曰く、ちょっと音が遠いとのことなので、ひょっとしたらiPhone本体のマイクで音を拾っていたのかも)

Macでは音声出力先・入力先ごとに音量を保持してくれていたのですが、iPhoneではどうやらそのような機能がないようです(すべての音量が共通)。そのため、Bluetoothヘッドセットで小さいと思った音がiPhone本体のスピーカーでは大音量と言うことがあります。ちょっと不便。

最大の問題が、「一時停止」「次の曲」「前の曲」ボタンがすべて利用できないことです。私は結構頻繁に曲を次に送ったり一時停止したりする使い方をするので、これらのボタンが使えないのが苦痛になっています。
ひょっとしたら使える機種もあるかもしれませんが、少なくとも今回私が購入したものではダメでした。気になる方はご自身で確認されることをお勧めします。

電池の消耗については、有線よりは確実に減ります。どれぐらいがっつり減るかは未確認ですが、1時間程度付けっぱなしにしていると10%ほど減っていました。(別の要因もあるので一概には決められませんが・・・)

なお、音声コントロールはBluetoothヘッドセットが使用できませんでした。ヘッドセットをペアリングさせて使える状態にしていても、本体のマイクとスピーカーが使用されてしまいました。

結論としては、聞くだけ・通話するだけ専門としてはほとんど申し分ありません。ケーブルが邪魔になるジムでの運動時などでは最大限に威力を発揮すると思います。逆に普段使いでは電池の消耗・iPodコントロール不可などのデメリットが目立つかと思います。


■iMacとiPhoneで併用
ペアリング自体は全く何の問題もありません。iPhoneとiMacの両方に同じヘッドセットをペアリングさせることが出来ました。
しかし当然ですが同時に使うことは出来ません。ヘッドセットの電源を入れた後、「先に認識を完了した」デバイスが独占的にヘッドセットを使います。認識が遅れた方はエラーになりヘッドセットを使うことが出来ません。
iPhoneとiMacの両方のBluetoothがオンになっていると、どちらが先に認識するか安定しないため、
  • iPhoneで使うときは、iMac側のBluetooth自体をオフにする
  • iMacで使うときは、逆にiPhone側のBluetoothをオフにする
という面倒な作業が必要になります。結局、私はiPhone専用としてヘッドセットを使うことにしました。

2009年6月26日金曜日

Keychain Accessから秘密鍵を書き出すときに、「エラーが発生しました。項目を読み込めません。」と表示されたときの対処法

iPhone開発にはAppleが発行する証明書が必要になるため、なにかとKeychain Accessのお世話になることが多いです。特に、複数台のMacで開発を行っている場合は、証明書を認証するための秘密鍵を複数台のMacにインストールする必要があります。
このとき、最初のMacから別のMacに秘密鍵を移すために、Keychain Accessから秘密鍵を書き出しする必要があるのですが、書き出した秘密鍵を取り込もうとすると「エラーが発生しました。項目を読み込めません。」とエラーが出て取り込みが出来ないケースがあります。


こんなダイアログです。

このダイアログが出てしまったときの対処法をまとめてみました。


■結論から言うと
このダイアログが出てしまったときは、秘密鍵の書き出し方を間違っています。


この「すべての項目」画面から鍵を書き出してしまうと、書き出しには成功しますが読み込むときに100%失敗してしまいます。


こちらの「証明書」画面から証明書の階層を開き、鍵を書き出すと、正常に読み込むことが出来ます。

2009年6月4日木曜日

Firefox 3.5を導入してみた


いろんなところで話題になっている(http://d.hatena.ne.jp/chroju/20090523/1243076800)Firefox激重問題ですが、我が家でもニコニコ動画を見ることができないぐらい重くなっていたので、思い切って3.5b4を導入してみました。ちなみに、Mac OS X 10.5.7で試しております。


■利用したバックアップ用アドオン一覧など
Mozilla Re-Mix: インストールしているFirefoxアドオンをWeb上に保存してリストアできるアドオン「BELOW」
http://mozilla-remix.seesaa.net/article/109386090.html
Mozilla Re-Mix: Greasemonkeyスクリプトの利用環境をもっと便利にするFirefoxアドオン「Wescript」
http://mozilla-remix.seesaa.net/article/119556026.html
Mozilla Re-Mix: 拡張機能の「個別設定」をインポート・エクスポートできるFirefoxアドオン「OPIE」
http://mozilla-remix.seesaa.net/article/90165156.html
Mozilla Re-Mix: Firefox3 Beta版に対応していないアドオンを強引にインストールする方法。
http://mozilla-remix.seesaa.net/article/84338863.html


■インストール手順
1.AppCleaner(http://www.freemacsoft.net/AppCleaner/)を使ってFirefoxを完全に削除
  Windowsより消すのがラクチンです。

2.公式サイトから最新のbeta版をダウンロードしてきてインストール
  コピーするだけ。これも非常にラクチンです。

3.アドオンの復旧、まずはXmarks (http://www.xmarks.com/) をインストール
  ブックマークを最初に復旧します。

4.about:configを書き換えて強制的に古いアドオンをインストールできるようにする

5.ブックマークから、上記のバックアップ用アドオンを探してきてインストール

6.BELOWを実行

7.OPIEを実行

8.FireGesturesの設定が正しく復旧されていないので、手で復旧

9.Tab Mix Plusの設定が正しく復旧されていないので、手で復旧

10.Tab Mix Plusがバグっていることが判明したので、開発版 (http://tmp.garyr.net/dev-builds/) をインストール
   具体的には最後に閉じたタブが開けませんでした。
   Tab Mix Plusは大体バージョンあげるたびに問題が出るので、このサイトを覚えておくと便利。

11.Firefox自体の設定を調整

12.Wescriptを実行

13.自作のGreasemonkeyスクリプトをインストール


以上です。作業時間は40分程度でした。BELOWとOPIEは極めて便利なので本当にお勧めです。


■で、何が変わったか
正直、見た目はFirefox 3.0と全く変わりがありません。見た目で変化がわかるのはロケーションバーぐらいでしょうか。



動作はというと、まず例のニコニコ動画がガクガクして全く見られない問題は解消しました。動画を見ているときのCPU使用率も、前は2コアとも40〜50%程度消費していたところ、16〜20%程度まで低減しています。どうやら中身はしっかり改良されているみたいです。

いちばん大きな変化はリリースノート(https://developer.mozilla.org/Ja/Firefox_3.5_for_developers)を見ても分かるとおり、HTML5サポートだと思います。videoタグやaudioタグを利用できるようになったそうです。

早速試してみました。
http://www.youtube.com/html5


・・・動かないじゃないか!!><
(ちなみにSafari 4 betaでは動きます)

おそらく使われているビデオの形式がmpeg4なのが原因だとは思いますが・・・
変な青い枠が出ているのも、おそらくGoogleの中の人がChrome (Webkit)でしかテストしていないからでしょうし。
しかし、うーん、まだまだ開発版って感じがします。


■気になるアドオンの動作状況
微妙にTab Mix PlusがBuggyです。閉じたタブの履歴を正しく保存してくれていない感じがします。その他AdblockやFirebugなど、メジャーどころはほとんどすべて入れていますが、まだ1日も使っていないので何とも言えません。

2009年5月27日水曜日

Mac版ATOK + HHK Professional2で日本語入力をするときの操作方法まとめ

1年ほど愛用していたCENTURY社のWhite Knight (http://www.century.co.jp/products/ck-112cmw-psu.html) の調子が悪くなってしまい、ついにはキーを認識しなくなってしまったため、現在家のiMacにはHHK Professional2 黒 (http://www.pfu.fujitsu.com/hhkeyboard/hhkbpro2/) をつなげています。

ASCII配列自体にはある程度慣れてきたのですが、問題が日本語入力です。家のiMacではATOK for Mac 2008をMS-IME風スタイルで利用していますが、ATOKだろうがMS-IMEだろうがことえりだろうが、一般的には皆さん変換時に文節を矢印キーで動かしたり伸縮させたりしていることと思います。ところが、HHK Professional2にはまともな矢印キーがありません(あるにはありますが、これは矢印キーとして見なしてはいけないと思います・・・)。これでは日本語入力が出来ない!ということで、HHKらしくControlキーとアルファベットの組み合わせて日本語入力を華麗にこなすための操作方法をまとめてみました。

2009/06/01追記:以下のショートカットキーはMS-IME設定のときのものです。WindowsのMS-IME上でも全く同様に使えました!


■次の文節へ・前の文節へ
左手で行います。
Control + Dで次の文節へ
Control + Sで前の文節へ
Control + Aで先頭の文節へ
Control + Fで末尾の文節へ


■文節区切りの伸縮
右手で行います。
Control + Kで文節を短くする
Control + Lで文節を長くする


■文字の削除
変換中にControl + Hで単語削除
変換中にControl + Gで一文字削除


■ひらがな・カタカナ・英字などに一発変換
主に右手で行います。
Control + Uでひらがな
Control + Iでカタカナ
Control + Oで半角カタカナ
Control + Pで全角英字
Control + Tで半角英字


■これだけ覚えておけば大丈夫!
でもどうしても気に入らない場合は、「カスタマイザ」というとっても便利な機能があるので、すべて自分の好きなように変えてしまいましょう。


■しかし驚いたのは
ほとんどこれらの機能を使うことなくATOKが一発変換してくれたこと。実際、このBlogを書いている最中にも、Controlキーには2回程度しか触れていません。ATOKはマジに神。

2009年5月7日木曜日

Windows起動時にhal.dllが見つかりませんと言われた場合の対処法

久しぶりにBootCampでWindows XPを起動しようとしたら、hal.dllが見つかりませんといった具合のエラーメッセージが表示されてうんともすんとも言わなくなってしまいました。dllが破損したのかと思い調べてみたところ、このエラーメッセージはC:¥boot.iniファイルの設定が破損された場合に表示されるメッセージだと言うことが分かりました(さすがマイクロソフト、エラーメッセージの意味不明さには定評があります)。なるほど、確かにboot.iniファイルが消えてました。

修復するにはWindows XPをCDから起動して、回復コンソールを立ち上げます。画面の表示に従えば大丈夫だと思います。
回復コンソールが起動したら、以下のコマンドを入力。
bootcfg /list

これで起動設定(boot.iniファイルの中身)の一覧が表示されます。私の場合は、boot.ini自体が存在しないので、設定がありませんと怒られてしまいました。
設定が破損しているのを確認したら、以下のコマンドで修復を行います。
bootcfg /rebuild

途中、3回ぐらい選択肢が表示されますが、以下のように回答します。
インストールをブート一覧に追加しますか?
YES

ブートIDを入力してください
適当でかまいません。MacでBootCampしている私の場合はWindowsと入力しました。普通のWindowsマシンの場合にはWindows XP Professionalとか入れておくとわかりやすいのではないでしょうか。

オプションを指定してください
/fastdetect

これで完了です。あっさり終了するのでちょっと拍子抜け。あとはコンピューターを再起動すれば問題なくWindows XPが起動すると思います。

2009年3月17日火曜日

GAEOでPythonのunittestモジュールを使って単体テストにチャレンジ

■まとめ
site-packagesにインポートするモジュールとかまとめておくのが使うのがいちばん楽


■何がしたいか
以下のようなGAEOプロジェクトがあります。



ここで、test.controller.forecastareaTest.pyにforecastareaモジュールのテストケースを記述するためには、applicationディレクトリにPYTHONPATHを通す必要があります。
それをいちばんスマートにやるにはどうすればよいかいろいろ悩んでました。


■どうしてそこで悩むの?
forecastareaTest.pyは単体で動作させなくてはいけないからです。
もしここで、jweeklyforecastディレクトリの直下にテストケースをおくことが出来るのであれば、
application_root = os.path.join(os.path.dirname(__file__), 'application')
test_root = os.path.join(os.path.dirname(__file__), 'test')
sys.path.append(application_root)
sys.path.append(test_root)

from application.controller import ForecastareaController
from test.controller import TestForecastarea

こんな風に自分のディレクトリからのパスをsys.pathに追加してからインポートすれば一発です。applicationもtestも自分の子供ディレクトリですから楽です。
しかしforecastareaTest.pyの位置から見ると・・・
application_root = os.path.join(os.path.dirname(__file__), '../../../application')
sys.path.append(application_root)

from application.controller import ForecastareaController

こんな風にインポートしなくちゃいけなくなります。相対指定とかする必要があって、ちょっとやな感じです。
PROJECT_HOME = '/User/akisute/DropBox/Projects/GoogleAppEngine/jweeklyforecast/'
application_root = os.path.join(PROJECT, 'application')
sys.path.append(application_root)

from application.controller import ForecastareaController

これでもいいのですが、これだとPROJECT_HOMEが各テストケースごとにべた書きになってしまいます。これまたディレクトリの移動に弱いです。
ディレクトリが動いたらテストケース100件の定数を全部書き直しとか嫌すぎです。


■最終的に出した結論がこれ
site-packagesディレクトリの中にjweeklyforecast_path.pyなる以下のようなモジュールを配置。
#!/usr/bin/env python
#encoding: utf-8
import os, sys

PROJECT_HOME = '/Users/akisute/Dropbox/Projects/GoogleAppEngine/jweeklyforecast'
sys.path.append(PROJECT_HOME)
sys.path.append(os.path.join(PROJECT_HOME, 'application'))

そしてこれを各テストケースからインポート。
するとapplicationディレクトリにパスが通るからインポートして使えるという仕組みです。
#!/usr/bin/env python
#coding: utf-8
import logging
try:
    import jweeklyforecast_path
except Exception, e:
    logging.warn("jweeklyforecast_path not found.")

import unittest
from controller.forecastarea import Forecastarea

class TestForecastarea(unittest.TestCase):
    """Forecastarea test case.
    """
    #以下テストケースがずらずらと続く・・・

ディレクトリが動いたり環境が変わったときには、このjweeklyforecast_pathをsite-packagesにコピーして、中身のPROJECT_HOMEを書き直すだけですみます。


■最後になりましたが
意味不明な記事になってしまってごめんなさい。自分の理解度不足ゆえグダグダになってしまいました><

2009年3月4日水曜日

MacとiPhone向けの高機能GTDツール、OmniFocusを使って、ThinkingRockと比べてみました


  • 非常にMac的なショートカットと、GTDツールというよりアウトラインプロセッサーのような操作感覚に慣れるまでが大変だが、慣れてしまえば大変高速にタスクを収集・処理できる優良ソフト=OmniFocus
  • 名前の通り、フォーカス能力が超強力。自分が今何をしているか、何をするべきかに一瞬でフォーカスできる
  • 「次に今すぐ行動可能なアクション」だけが目の前に表示される快感
  • Macのどこからでもショートカットキー一発でタスクを収集できる機能や、現在の検索条件および画面設定をパースペクティブとして保存できる機能など、地味に便利な機能がそろっている
  • 入力補完がかなり高レベルのできばえで気持ちよく使える。Remember the Milkと同等以上
  • 日本語版のOmniFocusは翻訳が狂っていたり日付指定フォーマットに一部問題があるので、英語版を推奨
  • 欠点は高すぎることと、Mac+iPhoneの環境が前提になっていること(それ以外の環境で利用できない)
  • 安くてどこでも使えるシステムを構築したい方にはThinkingRock + Remember the Milkをお勧め

つい先日にThinkingRockを使いはじめた旨の記事を書いたのですが
アレからしばらくして、やっぱり我慢ならなくなり、ついにMac&iPhone向けの高機能GTDツール、OmniFocusに手を出してしまいました。
ということでThinkingRockと比較してみたレポをアップしたいと思います。


■そもそもGTDとは何ぞや

グーグル先生にお尋ねになるか、または以下の本を読んでみていただけるとよいかと思います。
はじめてのGTD ストレスフリーの整理術


■これまで試したGTDツール変遷

フランクリンプランナー

Remember the Milk + フランクリンプランナー

Remember the Milk Pro + Appigo Todo + フランクリンプランナー

Remember the Milk Pro + Remember the Milk for iPhone + フランクリンプランナー

ThinkingRock + Remember the Milk for iPhone + フランクリンプランナー

OmniFocus + OmniFocus for iPhone + フランクリンプランナー


新しい物好きが災いして、いろいろと試してます。
一時期フランクリンプランナーを辞めようかと思った時期もあったのですが、紙の手帳はやはり絶対必須みたいです。
私はアナログな人間だからか知りませんが、ペンで書かないと頭に入ってこないですし、モニタを見るのも嫌だというぐらい疲れているときでも紙でしたら平気です。あと、会議中にiPhoneを取り出してメモを取るのがはばかられるという問題もあったりします。

その後長いことRemember the Milkを使っていたのですが、使い込んでいるうちにRemember the Milkは備忘録としては超一級でもGTDツールとしては3流という結論に至ってしまったため、別のツールを探す必要性が出てきました。
(コンテキストの概念がないのはまだ運用で何とかなったのですが、プロジェクトの階層化ができないのと、プロジェクトとアクションをシームレスに追加変更できないのが致命的でした)


えーマジ?階層化できないの?キモーイ!orz

そこで最初に目を付けたのが前回ご紹介したThinkingRockです。


■ThinkingRock + Remember the Milk
この組み合わせの長所と短所を簡単にご紹介すると以下のようになります。

○長所
  • ThinkingRockは厳密にGTDのプロセスを体現しているので、GTD初心者には最適。使っているだけでGTDの考え方を学べる
  • プラットフォームを全く選ばない。ThinkingRockはJavaさえあればどこでも動きますし、Remember the MilkはWebに接続できればどこからでも利用できます
  • プラットフォーム間の連携が容易。DropBoxを利用してThinkingRockのデータベースを共有することで、手持ちのマシン全てで簡単に同期を行うことが出来ます。WinとMacの間の連携もスムーズ
  • ほとんど無料。必要な出費は、せいぜいRemember the MilkをProにして(年間たったの25ドル)iPhoneからでも利用できるようにする程度
×短所
  • ThinkingRockとRemember the Milkの間の連携が全くない。Remember the Milkで収集したタスクをThinkingRockに移動したり、逆にThinkingRockから明日やりたいタスクを持ち出すためにRemember the Milkに書き出すなどといった無駄な作業を行う必要があります
  • ThinkingRockは厳密にGTDのプロセスを体現しているがゆえに厳密すぎ、逆にRemember the Milkは備忘録程度の機能しかなくプロジェクトを扱うには不向き
  • どちらのツールもフォーカス力不足。プロジェクトが30程度、アクションが100を超えてくるともはや制御不能


ThinkingRockとRemember the Milkで、無料&どこでも使えるGTDを!

お金がかからずに、どこでも使える組み合わせと言う意味で、これからGTDをやってみようとお考えの方には最適ではないかと思われる組み合わせです。ThinkingRockは本当にお勧め。
問題はプロジェクトとアクションの数が増えてきたときです。どちらのツールもフォーカスをするための機能が貧弱です。
ThinkingRockには検索とソート程度しかフォーカスをするための選択肢がなく、
RtMには強力な検索機能がありますが、ThinkingRockがメインのシステムになっているため生かしきれませんでした。あと、検索結果を残すためのSmart Listが10とか20とか大変な数になってしまい、今度はどのSmart Listを利用すればよいのかわけがわからなくなるという別の問題が生じる恐れが・・・


■それで結局、OmniFocusってどうなの?
対するOmniFocus。こちらも長所と短所をまとめてみました。

○長所
  • 「今すぐ出来る行動」と「今すぐは出来ない行動」を自動的に判断してくれるのが素晴らしい
  • Mac版、iPhone版ともに、タスクに対するフォーカス能力が超強力
  • MacとiPhoneが完全にシームレスに同期可能。iPhoneからいつでもメインのシステムに入っているアクション一覧を参照可能だし、iPhoneからいつでもInboxの整理をしたり出来る
  • ThinkingRockに比べ入力補完やショートカットキーが大変充実しておりサクサク使える
×短所
  • 高い。高すぎる。Mac版とiPhone版あわせて1万円、さらにMobile Me代が年間1万円
  • Mac+iPhone以外では利用できない。うかつに携帯を買い換えたりPCを買い換えたりしようものならタスクが参照できなくなる危険がある
  • 同期が重い。Mobile Meを利用しているのですが、同期ボタンを押したらたまに2分とか待たされるときがあります。RtMなら20秒程度で済むのに


OmniFocus for iPhone

OmniFocusの機能で特筆に価するのはなんといってもフォーカス力です。
Thingsのようなほかの有名GTDツールを使ったことがないので比較は出来ないのですが・・・

「期日が明日までで、かつ仕事先のオフィスの近くで出来るタスクだけを表示してほしい」
「今週どうしてもやっておきたかったとマークしたタスクだけを、今すぐ行動できるものだけ表示してほしい」
「そういえば最近Blog書いていなかったので、Blogネタの中で一番時間がかからないものを書きたいからアクションを表示してほしい」
「時間が空いたので開発をしたい。開発タスクの中で次に行動できるアクションを表示してほしい」

このようなニーズを(設定さえしておけば)ショートカットキー一発で満たしてくれるというのが神業的に素晴らしいです。
しかもMacの中だけではなく、iPhoneでもほぼ同じことが出来ます。
帰りの電車の中で、「家に帰ったら寝るまで1時間しかないけれども、何が出来るか」などと考えたりできるわけです。もう最高。


今日、帰ってから実行するアクションは・・・

「今すぐここで出来る行動」を管理できると言うのも素晴らしい点です。
たとえば3月3日現在の地点で、「今すぐやる」リストに3月8日開催の「例大祭の列に並ぶ」なんてアクションを出されてもイラッとするだけです。
このアクションは3月8日の朝に「今すぐやる」リストに表示されてほしいのです。そしてこれが実現できているGTDツールが意外なほど少ない。
RtMには「開始日時」の概念がないですし、ThinkingRockには「開始日時」の設定項目がありますが、それを使って今すぐ実行可能なタスクだけにフォーカスをすることが出来ないに等しかったので役に立ちませんでした。


これで安心!あとは例大祭のことは忘れてソースでも書きましょうか!


あとは完全に主観になってしまいますが、「使っていて楽しい」というのも非常に重要なポイントです。
はじめてのGTD ストレスフリーの整理術にも、「使っていて楽しいツールを利用するとタスクを管理するのが楽しくなる」といった旨の記述がありますし、使っていて楽しくて仕方がないと思うのであれば少々高くてもお金を出す価値はあると思います。


ただしOmniFocusは欠点も無茶苦茶多いです。まず第一にMac + iPhoneの組み合わせ以外では利用不可能。これだけで使う人を選んでしまいます。
残念ながら今後Windowsなど他のプラットフォームで利用可能になることも永遠にないと思います・・・(開発元のOmni社がMac製品しか作らないので)。
そしてべらぼうに高い値段。「無料でいくらでもネット上に落ちているタスク管理ツールに1万円+αも出せるかどうか」というところがポイントになりそうです。
この「Mac信者のMac信者によるMac信者のためのGTDツール」と言わんばかりのハードルの高さを乗り越えられるかどうかが肝だと思います。実際にはMac信者とか全く関係なしに非常に良いツールなのですが・・・


■まとめ
初めての人、複数台マシンを持っている方、Linuxユーザーの方、無料だけれどもしっかり使える優良ツールをお探しの方にはThinkingRock+αを、 手持ちのコンピュータが全てMacで携帯はもちろんiPhoneという方、人とは違うものを使ってみたい方、「次にいますぐ行動可能なアクション」だけが目の前に出てくる快感を味わってみたい方にはOmniFocusをお勧めします。


■おまけ:日本語版のOmniFocusはイマイチ
何がイマイチって、まず翻訳が何かおかしい。所々見ていてへんな単語が・・・フォマーットとか・・・
そして何より、日付の指定が日本語じゃないとできないのです。


英語版だとこう指定できます。「next sun@8」で来週の日曜日の8時にセットできます。
「tod」だけで今日の0時、「tom」で明日0時、「now」で今この瞬間にセット。
便利!


ところが日本語版だとこうなります。ちょっと!なんだよ「翌週日曜日」って!
「明日」とか「今日」とか「今」って入力面倒じゃないの!
こんなところまで余計なローカライズしなくていいよ!!

と言うことで私は英語版を強くお勧めいたします。
英語版のダウンロードは、http://www.omnigroup.com/applications/omnifocus/ の画面右端、



こちらをクリックすると英語版がダウンロードできますよ。

2009年2月22日日曜日

Mac OS X LeopardでPYTHONPATHとPYTHONSTARTUPを設定してみました

  • 環境変数PYTHONPATHとは、Pythonがimportするときにモジュールを探しに行くパスのこと。JavaでいうところのCLASSPATHにあたる
  • 環境変数PYTHONSTARTUPとは、Pythonを対話モード(プロンプトモード)で実行した時に自動的に実行されるPythonスクリプトのこと。起動時に毎回読み込みたい設定とかを書いておくことができる
  • autoimpとPYTHONSTARTUPを組み合わせるとimportの手間から解放されて非常に便利

Pythonのモジュール名・関数名がわからないときや、ちょっとだけスクリプトを実験してみたいときなどPythonをコマンドラインから呼び出すことがよくあると思います。
ところが未設定のままのPython対話モードだと以下のような問題が生じます。
  • 毎回毎回使うimport osとかimport sysとかをいちいち手で実行するのが面倒くさい。自動でやりたい
  • 後からインストールしたライブラリ、特にGoogle App Engineのモジュールが利用できない
そこでこれらの問題を解決するべくPythonの環境設定を行ってみることにしました。
以下、すべてMac OS X 10.5.6と付属のPython 2.5.1 (Apple Build)で設定を行っています。python.orgからダウンロードしてきたPython 2.6や3.0の場合はファイルのあるパスが違ったりなどするかもしれません。


■PythonPathを通そう
PythonPathとは要するにJavaのクラスパスです。このパスが通っているところからPythonはモジュールをインポートしようとします。
現在のPythonPathを確認するためには、以下のPythonスクリプトを実行します。
>>> import sys
>>> sys.path

似たようなのにos.pathがありますが、アレは全く別物みたいです。まどろっこしいです。

さて、PythonPathを上手に利用するためには2通りの方法があります。
一つは自分で環境変数PYTHONPATHを設定してPythonPathに好きなパスを追加する方法です。
export PYTHONPATH=${PYTHONPATH}:/usr/local/google_appengine:/usr/local/google_appengine/lib/antlr3:/usr/local/google_appengine/lib/django:/usr/local/google_appengine/lib/webob:/usr/local/google_appengine/lib/yaml/lib

もう一つは最初からPythonPathが通っていて、かつユーザーが自由に使ってもいい領域「site-package」を利用する方法です。
詳しい理屈はよくわかりませんが、Pythonには最初からsite-packageとかいう自由にライブラリを追加するための領域があるみたいです。
現在のsite-packageを調べるためには、id:a2cさん曰く
python -c "from distutils.sysconfig import get_python_lib; print get_python_lib()"

これだけでいいそうです。試しにPython 2.5.1 Apple Buildで実行してみたところ、
$ python -c "from distutils.sysconfig import get_python_lib; print get_python_lib()"
/Library/Python/2.5/site-packages

こうなりました。たぶんpython.orgのPythonや、macportでインストールしたPythonだとまた全然違った値になるのではないかと。
ということでこの/Library/Python/2.5/site-packages以下に、ダウンロードしてきた外部のライブラリなどを配置していけば自動的にパスが通っていい感じになりそうです。


■autoimpを使ってみよう
autoimpというライブラリを利用すると、いちいち最初にimport osとかimport mathとかしなくても直接os.path.join()とかmath.piとかが呼び出せるみたいです。
http://www.connellybarnes.com/code/autoimp/
使い方は簡単、まずはライブラリのソースを↑のページからダウンロードしてきて、
先ほどご説明したsite-packages以下に置くだけ。

あとは、
>>> from autoimp import *
>>> os.stat('.')
>>> sys.path
>>> math.pi
>>> google.appengine.ext.db.Model

一度from autoimp import *してしまえばimportなしで何でも自由に使えるという寸法らしいです。すごい。
でもこれでは結局最初にfrom autoimp import *と書く手間がかかってしまいますので、
Python起動時に自動的にfrom autoimp import *してくれるように設定してみましょう。


■PYTHONSTARTUPを設定しよう
環境変数PYTHONSTARTUPを利用すると、Pythonの起動時に毎回決められたスクリプトを実行することが出来るらしいです。
たとえば自分のホームディレクトリに、以下の.pythonstartup.pyというファイルを作ってみます。
#!/usr/bin/env python
#coding: utf-8
print 'hogehoge'

そして環境変数PYTHONSTARTUPを以下のように設定します。
export PYTHONSTARTUP=~/.pythonstartup.py

一端ターミナルを再起動してからpythonを実行してみると・・・
akisute ~$ python
Python 2.5.1 (r251:54863, Jan 13 2009, 10:26:13)
[GCC 4.0.1 (Apple Inc. build 5465)] on darwin
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
hogehoge
>>>

ほら、print 'hogehoge'が実行されてますよね。
同様にして、以下のように.pythonstartup.pyを設定すれば・・・
from autoimp import *

Pythonを実行すると・・・
akisute ~$ python
Python 2.5.1 (r251:54863, Jan 13 2009, 10:26:13) 
[GCC 4.0.1 (Apple Inc. build 5465)] on darwin
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>> os.path
<module 'posixpath' from '/System/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/2.5/lib/python2.5/posixpath.py'>
>>> math.pi
3.1415926535897931
>>> google.appengine.ext.db.Model
<class 'google.appengine.ext.db.Model'>

ごらんの通り!importなしに自由にモジュールが利用できています!

2009年2月8日日曜日

生粋のWindowsユーザー向け、初めてのVim設定 on Mac OS X 10.5

  • vimはきちんと設定しないとただのメモ帳
  • きちんと設定すると地上最強クラスのエディタになる
  • でもvimの設定って意味がわからない、難しすぎる。ということで適当に調べて適当にやってみました
  • 設定は.vimrcファイルと、.vimディレクトリで行う
  • .vimrcは全体設定、.vimディレクトリは主にファイルタイプごとの設定
  • :help runtimepathとか:help ftpluginするといろいろ教えてくれる

「Windowsには秀丸があるけど、Linuxには秀丸がないし、Linuxにはろくなテキストエディタがないよね」
・・・あるWindowsユーザのぼやき


「Linuxにはvimがあるけど、WindowsだとCygwin入れないといけないから面倒だよね。GUI付きのエディタなんてろくなのがないし」
・・・あるLinuxユーザのぼやき


「TextMate + vim + emacs = pWnAgE!!」
・・・あるアメリカ人Mac OS Xギークのぼやき


「Mac OS Xで日本語の使えるテキストエディタを探しています。TextMateやvimというソフトをお勧めされたのですが、どちらも日本語が使えなくて困っています」
・・・ある日本人Mac OS X初心者のぼやき


会社で必要に迫られ、つい最近Linux環境でvimを使い始めました。
同じLinux環境のエディタ、emacsとどちらにしようか非常に悩んだのですが、なんと私が作業するRHESのサーバにはemacsがインストールされていないという驚愕の事実が明らかになり、やむなくvimに流れることになりました。
(噂には聞いていましたが、本当にvimしかないシステムってあるんですね・・・)

しかしながら、vimはWindowsのGUI付きエディタで慣れ親しんだ操作方法と全く異なる非常に独特な操作感を持ち、操作するだけでもなかなか苦労します。そして何より、適切に設定していないvimはWindows付属のメモ帳程度の機能しか持ち合わせていません。設定しなくてはならないのですが、その設定の仕方すらわからない。「設定ファイルはどこ?設定をするための画面はどうやって出すの?」という具合です。

自分も最初はquitの仕方すらわからずターミナルごとたたき落とすしかなかったのですが、使い込んでいくうちにコマンドに慣れ親しんできて、むしろ秀丸やSakuraよりも優れていると思えるほどになってきました。
ですが、設定方法だけが未だにいまいちよくわかっていません。ということでちょっと時間を取ってまとめてみることにしました。

○設定ファイル一覧
主な設定ファイルは2つ。~/.vimrcファイルと~/.vimディレクトリです。
.vimrcはvim全体の設定を行うためのファイルです。
対する.vimディレクトリは、ファイルタイプごとに異なった設定を行うための設定ファイルを配置するディレクトリになります。

○.vimrc
まずは.vimrcファイルから書いていきます。
検索時の挙動、画面の色やシンタックスハイライトの設定、ステータスバーの設定、それからもっとも大事なファイルタイププラグインの設定などを行います。
実際のファイルは以下のような感じになりました。
" .vimrc

" General
set nocompatible
set history=50

" Search
set ignorecase
set smartcase
set wrapscan
set hlsearch

" View
colorscheme desert
syntax on
set number
set title
set ruler
set list

" File system
set nobackup

" Filetype specific settings
" Set any other file type specific settings
" in ~/.vim and ~/.vim/after
" Type :set runtimepath to see you runtime path.
filetype plugin indent on

" Other programming staffs
set showmatch

個々の命令の詳しい解説は探せばたくさんありますのでそちらにお譲りしますが、
とりあえずWindowsユーザーだった人に覚えて欲しいのは、syntax onを書くこと、filetype plugin indent onを書くこと、
そしてこのファイルに書いてある内容をvim上で:(コロン)に続けて書くとこのファイルに書いたのと全く同じ効果が得られるということです。
たとえばvim上で:filetypeとタイプするとファイルタイプの設定が表示されますし、:syntax onや:syntax offとvimからタイプすると、シンタックスハイライトの設定がon off切り替わると思います。:colorscheme とタイプしてTabキーを押すと次々に利用可能なcolorschemeを表示してくれます。

この「.vimrcの内容=コロンに続けて書くことが出来る」というルールを覚えてしまうと、vimの設定がずいぶんと楽になると思います。

で、上記の.vimrcを書くことでファイルタイプごとのデフォルト設定とデフォルトインデントが有効になります。
これだけですばらしく強力なエディタになるのですが、デフォルト設定のままではいくつか気になる箇所があったり、不満が出てくる場合があります。
たとえばPython。Pythonのファイルを開いて編集してみればわかるのですが、
ごらんの通り、インデントがタブになってしまいます。PythonはPEP8でインデントを半角スペース4個でやれと規定されているので、それにあわせたいですね。


○.vimディレクトリ
そんなときこそ.vimディレクトリの出番です。
~/.vim/after/というディレクトリを作成し、その中にファイルタイプごとの設定ファイルを作成して配置することで、自由自在にファイルタイプごとの設定を行うことが出来るようになります。

ここでは自分の行った設定だけをさらしますので、
より深く知りたい方は、「runtimepath」とか、「ftplugin」とかでvimのhelpを検索してみたりググったりしてみるとよろしいかと思います。

じゃ早速やってみます。
$ mkdir -p ~/.vim/after/indent
$ cd ~/.vim/after/indent
$ vim python.vim

何やってるかよくわからんという方は、とりあえず「インデントの設定したいときは~/.vim/after/indentってディレクトリの中にファイルタイプ.vimって名前のファイル作ればよい」と覚えておけばよいかと思います。
(もちろん詳細は全然違うのできちんと調べられることを推奨いたします)

で、python.vimを書きます。
setlocal shiftwidth=4
setlocal expandtab

これだけです。

じゃ、もう一回Pythonのファイルを開いてみましょう。

ばっちりですね!!これでPythonのファイルをvimでストレス無く編集できるかと思います。

最大の問題は、vimで日本語を使うためにはさらに設定が必要だというところでしょうか。
その上vimは日本語入力が非常に大変です。
モード切替→日本語入力に切り替え→タイプ→英字に切り替え→モードを元に戻す
という非常にかったるい操作が必要になります。
(私の場合、vimで書くソースはコメント含めてすべて英語で記述するようにしています)

ほんと、コンピューターは英語以外の言語に優しくありません。


○おまけ、LeopardのTerminal.appでANSIカラーを変更するツール
vimのcolorschemeとかTerminal.appの色設定を触っているときに偶然発見したツールです。
端末のANSIカラー設定を変更することが出来ます。
http://niw.at/articles/2007/11/02/TerminalColoreopard/ja
ANSIカラーというのは、UNIX系のOSでは端末で使える色がANSIカラーとして8色決められていて、
その色を指定して自由にカラーを出力することが出来るという仕様です。

UNIX系のOSで色指定をしたいときはこのカラーコードを設定ファイルに指定してやればよいらしいのですが、この作業はとても大変です。
ということで、出来る限り端末自体の色設定を変えてやって対応するようにしたいですよね。そんな願いを叶えてくれるのがこのTerminalColorLeopardというわけです。
TerminalColorLeopardを使えばll黒背景のときと白背景の時でいちいちシェルの設定ファイルの色設定を書き換えたりしなくてすみそうです。おすすめです。
まぁ、これぐらいの機能は標準で搭載して欲しいものですが・・・

2009年1月18日日曜日

iMac上でWindows XP Professional アップグレード版をBoot Campする

  • AppleはVistaまたはXPの通常版のみをサポートしている
  • が、実際にはアップグレード版もインストールできる
  • そのままではインストールできないので、外付けDVDドライブを買ってくる必要がある
  • ディスプレイドライバを更新する際に、ツールを利用してちょっとしたが必要になる
    http://www28.atwiki.jp/2chmac/pages/59.html を参照のこと
iMac (Early 2008モデル)にWindows XP Professional アップグレード版をBoot Campを用いてインストールしたときの手順メモを公開いたします。メモなのであんまり期待しないでください。



○Boot Campする前にまず覚えておきたい基本動作
・iMacのディスクは再起動時にマウスボタン(右でも左でも)を押しっぱなしにしていれば取り出せる
・再起動時にOptionキーを押しっぱなしにしていると、MacでブートするかWindowsでブートするか選択できる


○アップグレード版Windowsをインストールする方法
・外付けのDVDドライブを用意する。接続はFireWire推奨、でも最近のiMac(Leopard以降)ならばUSBでも起動ディスクとして認識してくれると思う。
・アップグレード対象の古いWindowsを用意する。自分の場合はWindows 2000のSP4適用済みディスクを利用した。
・本体にWindows XPを入れて、外付けにWindows 2000を入れた状態でBoot Campアシスタントからインストールを開始。
 途中で例によって昔のディスクを入れてくれと言われて一度止まるが、そのまま続行すると昔のWindowsを認識してくれてインストールできた
・インストール後のユーザー登録はネットで一発だった。
・パーティションサイズは32GB以下であればFAT32になってMacから読み書きできる。
 それ以上になるとNTFSになるので単純にMacからは見えない。
・インストールするパーティションを聞かれたら、Cドライブ(BOOTCAMP)を選択すること。また、再度FAT32でフォーマットをかけること。


○ディスプレイドライバ
・Leopard付属のドライバでほとんどは事足りるが、そのままではATI Catalyst Control Centerがインストールされないため、目つぶし液晶を暗くすることができない。
(もちろんBoot Campアシスタントを利用すればある程度は暗くできるが、それでもまだ明るすぎるので)
http://www28.atwiki.jp/2chmac/pages/59.html こちらのページに記載されている、「Q ドライバをインストールしてもグラフィックの細かな設定ができません」の項目を参考にして、最新のディスプレイドライバ with Catalyst Control CenterをATIからダウンロードしインストールすると、Control Centerから明度の調整ができるようになって一件落着

iMac買っちゃいました



もうすぐiLife'09がでたり、3月ぐらいには新モデルが出たりするのはわかりきっているのですが、
それでも我慢できなかったので・・・買っちゃいましたよ。

Windowsからの移行だったので過去の資産が使えなくなって困ったりしないかと不安で仕方がなかったのですが、想像より遙かに簡単に移行ができました。
躓いたのは動画(WMVとかDivXは専用のプラグインを入れないと見られない)と、
Leopardのマウスドライバは最悪最低なので、USB Overdriveというサードパーティ製のマウスドライバを使用する必要があるところぐらいでした。

Boot Campも実行してWindows XPと2本立てです。
処理速度も現行最速とはほど遠いですが、それでも自分の用途にとっては十分すぎるぐらいです。

今回iMacにインストールしたソフトウェア一覧はこちらです。
http://osx.iusethis.com/user/akisute

2008年11月22日土曜日

iPhone OS 2.2にアップグレードに失敗、ずいぶんと酷い目にあいました

  • iPhone OS 2.2へのアップグレード時に途中でエラーが出て中断、そのままインストールが再開できず
  • ケーブルを接続し直したり再起動したりHomeボタン押しっぱなしでセーフモード起動してもiTunesが認識せず
  • 結局Macbook Airにつないでみたら一発でリカバリモードで認識してくれたので助かった
  • ということでiPhoneで本当に困ったときはMacにつなげ、Windowsは信用ならない
  • いつのまにやらiPhone上のi.softbank.jpメールアドレスの設定が非常に簡単になっている(メアドとパスを入れるだけですべてやってくれる)

iPhone OS 2.2が事前予想通りにリリースされたので、さっそくアップデートを試みました。
が・・・途中で原因不明のエラーが出てアップグレードに失敗してしまいました。
そのままiTunesが何度やってもiPhoneを認識しないと言う事態に陥り、あわや愛しのiPhoneが6万円の格好いい板になりはてるかと気が気ではありませんでした。
結局Macにつないでみると無事認識してくれたので、そのままiTunesから復元を試みて無事復活。やれやれです。
基本設定が全部吹っ飛んでしまいましたが、アプリのデータなどはすべてWebサービス上にあるため全く無傷でした。おかげさまでiPhoneが無事立ち上がってからは1時間もかからずにすべてのデータを復元できました。クラウドコンピューティングの強力さを改めて実感です。


メールアカウントを設定し直す際に気づいたのですが、いつのまにかi.softbank.jpメールアドレスの設定が極めて簡単になっています。
以前は設定時にSSL通信を使わないようにしたり、IMAPとSMTPサーバー名を自分で設定する必要があったのですが、今日試してみたらメールアドレスとパスワードを入れるだけで全部自動でやってくれました。

それからiPhone 2.2といえばなんと言っても顔文字。コレで日本語キーボードがQWERTY、10キー、そして顔文字と3つになってしまいました。どれだけ日本語入力に力を入れてるんだって感じです。


メールの設定が楽になったり、顔文字が使えたりワンセグを見れるようにしたりと精力的に対応してくださって本当に助かるのですが、
それでもやっぱり、アップデートを行っただけで二度と起動しなくなってMacにつながない限り復元できなくなるようでは、とてもじゃないですが普通の人にiPhoneをお勧めは出来ないですね-。
だってこんなのが100万台も日本で売れたら、きっとソフトバンクモバイルのカスタマーサポートの中の人がストレスと過労でみんな死んでしまいますよ?