上図のように、例外が発生している箇所にブレークポイントをおいてどこで発生したのかを知ることはできるのですが、実際には発生箇所がわかっても発生原因がさっぱりわからないというケースもあります。例えばiOSのシステムが例外を発生させたときや、コードが公開されていないライブラリが例外を発生させたときなどです。
さて、このようなときは発生しているNSExceptionのdescriptionを直接読めれば便利そうです。というわけで調べてみました。
http://stackoverflow.com/questions/384775/how-do-i-find-out-what-exception-was-thrown-in-the-xcode-debugger-for-iphone
After you stop in the debugger, you can enter po $eax (simulator) or po $r0 (device) to see the exception. This is because the exception object is passed as the first argument to objc_exception_throw, which is kept in register r0 or EAX.こちらの投稿のコメントにちょっとだけ書かれている方法がどうやら一番良さそうです。というわけで試してみました。
- まずはプロジェクトのAll Exception Breakpointを有効にします。
- アプリをデバッグして、例外が発生する箇所を実行します。
- 例外発生箇所でブレークポイントが発動したら、左のスタックトレースナビゲーションから、スタックトレースの一番上(objc_exception_throw)を選択します。
- コンソール上で以下のコマンドを実行します。
- シミュレータなら、
po $eax
- 実機上なら、
po $r0
余談ですが、eaxレジスタ/r0レジスタは関数の引数だかなんだかに相当するレジスタみたいなので、よくわからないコードで詰まっている場合はここを見れば他のケースでも解決できるかもしれません。