2009年1月18日日曜日
iMac買っちゃいました
もうすぐiLife'09がでたり、3月ぐらいには新モデルが出たりするのはわかりきっているのですが、
それでも我慢できなかったので・・・買っちゃいましたよ。
Windowsからの移行だったので過去の資産が使えなくなって困ったりしないかと不安で仕方がなかったのですが、想像より遙かに簡単に移行ができました。
躓いたのは動画(WMVとかDivXは専用のプラグインを入れないと見られない)と、
Leopardのマウスドライバは最悪最低なので、USB Overdriveというサードパーティ製のマウスドライバを使用する必要があるところぐらいでした。
Boot Campも実行してWindows XPと2本立てです。
処理速度も現行最速とはほど遠いですが、それでも自分の用途にとっては十分すぎるぐらいです。
今回iMacにインストールしたソフトウェア一覧はこちらです。
http://osx.iusethis.com/user/akisute
2009年1月11日日曜日
iPhoneやiPhoneシミュレータ上でNSURLCacheクラスを使う
- NSURLConnectionやNSURLDownloadを利用すると自動的にNSURLCacheにキャッシュデータを蓄える
- iPhoneシミュレータは/private/var/folders/XX/XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX/-Caches-/iPhoneのアプリ名/Cache.dbの中にキャッシュデータを蓄えている
- iPhone実機では、メモリ上へのキャッシュは働くがファイル上へのキャッシュは行われない。したがってアプリを終了するとキャッシュはすべて消える。
- NSURLCacheクラスについて参考 http://episteme.arstechnica.com/eve/forums/a/tpc/f/8300945231/m/863005881931/p/5
- [NSURLRequest setCachePolicy:NSURLRequestReloadIgnoringLocalAndRemoteCacheData];を使って、意図的にNSURLCacheクラスへのキャッシュを止めることもできる
- キャッシュを停止する方法の例 http://github.com/takuma104/ntlniph/tree/master/Classes/models/NTLNHttpClient.m 76行目
HTTP通信を行う際にキャッシュを使いたい場合があると思います。
特に通信状況の良くないiPhoneプログラムでは、キャッシュを利用したいと思う機会が多いはずです。
Cocoaフレームワーク上でHTTP通信を行う場合には、NSURLConnectionクラスやNSURLDownloadクラスを利用するのが一般的だと思いますが、
これらの通信クラスを利用すると、自動的にNSURLCacheクラスのShared Instanceに通信結果がキャッシュされていくようなしくみになっています。
キャッシュされた結果は以下のようなコードで取り出せます。
NSURL *url = [NSURL URLWithString: urlStr];
NSURLRequest *request = [NSURLRequest requestWithURL:url];
//キャッシュされたURLレスポンスを、NSURLCacheのshared instanceから取得します
NSCachedURLResponse *cachedData = [[NSURLCache sharedURLCache] cachedResponseForRequest:request];
こうして取得されたNSCachedURLResponseは通常のNSURLResponseと同じように扱うことができます。
で、問題になってくるのはここからです。
このNSURLCacheクラスは2種類のキャッシュを内部的に持っています。メモリキャッシュとファイルキャッシュです。
メモリキャッシュの方はもはや説明不要だと思うのですが、やっかいなのはファイルキャッシュのほうです。再起動しても結果が消えないため、以前の結果が表示されると言うことが起こりえます。
iPhoneシミュレータ上で実行された場合、どこにこのURLレスポンスのキャッシュが保存されているかを調べてみたところ、
/private/var/folders/XX/XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX/-Caches-/iPhoneのアプリ名/Cache.db
の中にキャッシュが生成されていることがわかりました。(XXの部分は実行するマシンによって異なります。)
従って、キャッシュが不要になった場合はこのファイルを消してください。
2009年1月5日月曜日
route-meの、地図画像 (Tile) のキャッシュを操作したい
- 公式のドキュメントはこちら http://code.google.com/p/route-me/wiki/CacheConfiguration
- キャッシュにはメモリに対するキャッシュ、ファイルを利用したキャッシュ、sqliteを利用したキャッシュの3通りがある。デフォルトではメモリに32枚、sqliteに無制限に地図画像をキャッシュするようになっている。
- キャッシュの設定を変更するにはrouteme.plistファイルを用いる
- route-meは内部的にsqliteを処理するためにFMDBライブラリ (http://gusmueller.com/blog/archives/2008/03/fmdb_for_iphone.html) を利用しているため、route-meを利用したプロジェクトでは何もしなくてもFMDBが使える
- たとえば、一度OpenStreetMapで開いた地図画像のキャッシュは、地図提供元をVirtualEarthにしてもOpenStreetMapにしても残ってしまうので、一度キャッシュクリアする必要がある
- キャッシュをまとめて削除したいときはrouteme.plist中でdb-cacheのcapacityとminimalPurgeを1にする
- またはSQLを直接発行してZCACHEテーブルをDELETEすればよい
- またはiPhone Simulatorのdbファイルを直接Finderから削除する (~/Library/Application Support/iPhone Simulator/User/Applications/英字の長ったらしい識別子/Documents/*.sqlite) 参考はhttp://ameblo.jp/xcc/entry-10171488747.html
route-meを使っているうちに、困った事態に遭遇しました。
最初の頃に使っていたOpenStreetMapの地図画像が、いつまでたってもVirtualEarthの地図画像に入れ替わらないんです。
ごらんの通りOpenStreetMapの地図が出ます。tileSourceはVirtualEarthになっているのに!
iPhoneシミュレータをリセットしたりアプリケーションを削除したりしましたが効果なしです。
そこで原因を調査したところ、route-meは内部的にsqliteを用いた画像データのキャッシュを持っており、このキャッシュが自動的に最新のデータと入れ替わらないのが原因であることがわかりました。
(通常キャッシュはある程度保持期間が決まっていて、保持期間を過ぎたデータは破棄するようになっていると思うのですが、route-meについては少なくとも1日2日程度の期間ではキャッシュを破棄してくれないようです)
(というかsqliteのデータベースってアプリケーションごとに/var/root/Library/アプリケーション名/以下に配置されているからアプリケーションを削除したら消えるんじゃないんですか・・・?それとも全部ゴミになって残るの?単にiPhoneシミュレータが悪い?)
そこでキャッシュを破棄する方法を調べるがてら、route-meの地図画像キャッシュを設定する方法について調べてみました。
http://code.google.com/p/route-me/wiki/CacheConfiguration
公式のドキュメントをみると、"routeme.plist"というplistファイルを作成してビルドターゲットに加えることで、地図画像キャッシュの動作を変更することができるらしいです。
こんな感じで。
こうすることで、sqliteを用いたキャッシュの中に保存されるデータ量を制限することができます。
ただし、データベースの構造をみても、キャッシュ古くなったデータを自動的に削除するような機能はないようです。そのため、毎日決まった箇所の地図データを見るようなアプリの場合は、何年たっても地図の画像データが更新されません。
このように地図の画像データが更新されない恐れがある場合には、sqliteを用いたキャッシュを利用しないように設定するのがよいと思います。
さて、これで今後のキャッシュの利用方法は設定することができましたので、いますでにキャッシュされてしまっているデータを削除しましょう。
route-meではZCACHEというテーブルの中に地図画像キャッシュデータを保存していますので、このテーブルのデータを削除すればよいです。
sqliteにはTRUNCATEが無いので、DELETE文を使ってすべてのデータを削除します。
DELETE FROM ZCACHE
参考:http://www.mail-archive.com/sqlite-users@sqlite.org/msg09144.html
また、iPhoneシミュレータ上でキャッシュを消したい場合には、以下のパスにsqliteのデータベースファイルが存在しますので、そちらを丸ごと削除すればより簡単です。
(~/Library/Application Support/iPhone Simulator/User/Applications/英字の長ったらしい識別子/Documents/*.sqlite)
さぁ削除していざチャレンジ!
・・・あの、変わってないんですけど。何で?どうして?
ログをコンソールから調べてみましたが、routeme.plistが正しく読み込まれていて、間違いなくDBへのアクセスは発生していません。
となると怪しいのは地図提供元URLへのアクセスです。ここで何らかの仕組みが働いてキャッシュされているのではないかと思って調査してみました。
すると、RMWebTileImageクラスの中にこんなソースを発見。
NSURL *url = [NSURL URLWithString: urlStr];
NSURLRequest *request = [NSURLRequest requestWithURL:url];
NSCachedURLResponse *cachedData = [[NSURLCache sharedURLCache] cachedResponseForRequest:request];
怪しいです。怪しさ大爆発です。次回はちょっと脇道にそれて、このNSURLCacheについて調査してみようと思います。
登録:
投稿 (Atom)